古河駅西口から徒歩8分のところにある、古河街角美術館は、おしゃれな赤レンガ洋館風の2階建ての建物です。この美術館は、博物館のように常設展示のものではなく、1Fがプロの芸術家さんの企画展示、2Fが個人やグループが自分たちの作品を展示する場となっています。入館・鑑賞は、特別なときを除いて無料です。
1Fでは4月23日から7月21日までの日程で「明日を見つめる芸術展」が行われています。洋画、日本画、彫刻と現代美術の作品を25点以上展示しています。
日本美術専門学校の先生方を中心に、各種芸術団体のメンバーの作品です。女性や馬の肉体美、美しく吸い込まれそうな自然、霧から浮かび上がる夢幻の風景、見る者に解釈をゆだねる幾何学的な文様…、さすがに一つ一つの作品から発せられるオーラというか迫力が違いますね。
そして、2Fでは今週火曜日から、日本美術専門学校の在校生、卒業生の作品の中から、様々なコンクールで入賞を果たした優秀な作品を集めた「日本美術専門学校センバツ作品展2011」が行われています。サブタイトルに「未来の巨匠はここにいる。」とあるとおり、若者らしからぬ完成度の作品や、逆に若者らしいみずみずしいセンスが現れた作品ばかりです。こちらは川口、川越、高崎といろいろなところで巡回するので、今度の日曜日(7月3日)までの会期となっています。
「明日を見つめる芸術展」チラシの裏には、出品作品の写真と作者のプロフィールが載っています。これは、とても良いと感じました。この美術館では、いつも出品目録を無料でいただくことができます。しかし家に帰ると、誰がどんな作品を出展したのか、わからなくなってしまうことがよくありました。写真入りのリストになっていれば、見るほうもこんなすばらしい美術展を見たという記念になるし、出品者もファンを増やすことができます。簡易なものでもいいので、作ってはいかがでしょうか。
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