カテゴリ:できごと
9月7日に茨城県知事と県議の補欠選挙がありました。橋本知事が大差で6選を決めました。多選はおかしいとおっしゃる人たちもいましたが、これだけの支持を集めるというのは本当にすごいことだと思います。なぜだろう? いろいろ考えられますが、私は思うのです。最大の理由は、私利私欲のために政治をやらないということではないかと。
選挙では、ふつう候補者は「私に投票をしてください、当選したら支持者のために、これこれの公約を実行します」と約束しますよね。意外かもしれませんが、それ、本当はダメだと思います。たとえ、公約を誠実に履行したとしてもね…。なぜなら、それは私利私欲追求の延長でしかないからです。自らの権力闘争と、一部の人のための利益誘導になってしまい、調和のある発展ができなくなります。本人と取り巻きだけはおいしいかもしれませんが、社会問題は解決されず、むしろ大きくなってしまいます。その先に広がるのは荒廃した社会です。 そもそも、政治の目的は何なのでしょうか? 自分のエゴではなく、支持してくれた人達だけの利益でもなく、その土地全体の発展・繁栄を実現することではありませんか? どうなったら、世の中を良くできるのかを全体から考えるのです。政治家には、力による支配者でも、支持者の代弁者でもなく、住民が最高の活動ができる場を作り上げ、提供しようとリーダーシップを発揮する人が真にふさわしいと私は考えています。 橋本知事のおかげで、古河には日野自動車の工場ができ、相当な雇用と税収が見込まれます。これは古河市経済・文化・生活向上の大きな牽引力になり、大変ありがたいことですよね。おそらく、知事は、県全域でこのようなことをなされてきたのでしょう。だから今回の結果があるのだと思います。6期目もこれまで同様のご活躍を期待しています。 それなのに、古河市民は関心が薄く、投票率は27.66%。44市町村のうち、下から7番目でした。特に県議補選があった3市の中で県平均を下回っているのは古河だけ。最低の数字です。あまりにひどく、本当に恥ずかしい限りです。いくら結果の予想がつくからといっても、断じて「投票しても、しなくても、同じ」ではありません。投票行動は未来を考えることなのです。 候補者は票目当てに聞こえのいいことや、ライバルの足を引っ張ることばかり言いがちですので、本物を見抜くためには目利きになる必要があります。私は素人だし、バカだから分からないというのはモノグサの単なる言い訳です。誰もが後の世代のため、未来を創る責任を負っているのです。現在の国際情勢や財政危機を見るにつけ、危うさを感じます。このような政治参加放棄ばかりしているようなら、国が危うくなり、私たちの生活は脅かされるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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