商品のブランディングにおけるVIの重要性
最近、商品のブランディングに関するお問い合わせを多くいただきます。そこで、ブランディングにおける重要な要素である、VI(ヴィジュアル・アイデンティティ)の重要性をお話したいと思います。VIとは、商品のブランド価値を目に見える形で具現化し、一貫した、統一性のあるイメージや個性を確立することです。ロゴやシンボルマーク、パッケージデザインなどのデザインは、ブランドを具現化したものであり、商品が何者であるかを象徴的に表現します。つまり、デザインそのものが、お客様に商品価値を伝達する重要なメディアなのです。商品の「中身」の素晴らしさをうまくお客様に伝えることは、商品自体の開発と同じくらい重要な作業。その時に、大きな力となってくれるのがVIという考え方です。何も派手なデザインの、豪華なパッケージをつくることではありません。逆に、出来るだけ無駄な飾りを削ぎ落とすことが大切だと思います。商品は本来、それ自体がデザインコンセプトを持っています。商品とよく対話することで、不思議とそれは浮かび上がってきます。つまり、商品が本来持っている個性を素直に表現すれば良いというわけです。優れたパッケージデザインは、商品の特性や使い勝手などが考慮され、産地の風景までが見えてくるような不思議なパワーと広がりを持っています。VIはそれ自体が企業のアイデンティティを表現し、お客様にその価値を伝える重要なメディアとなります。そのためには、一貫性を持ったデザインコンセプトを訴求することが重要 なのです。