行ってきました!「知恩院」の除夜の鐘!
除夜の鐘を聞きに、どのお寺へ行こうか?直前まで自宅で、散々思案した挙句、22:30に「知恩院」へこれから自転車で走って、もし境内に入れなかったら、一字違いの「知恩寺」へ引き返そうと、西賀茂を発ちました。 知恩院では22:40に大鐘を撞き初め、一分間に一回のペースで進み、最後の108打めは10:30頃に終了予定。境内に入るための門を閉鎖する時刻が23:30と聞いていましたので、この閉門時刻に間に合うかどうか?もし間に合っても、行列が長いと断念する可能性も大、と覚悟していました。 知恩院の三門前に到着したのが11:25頃、その時門前で並んでいる行列の長さに圧倒され一時はこのまま百万遍に行こうかとも思ったのですが、「閉門時間は11:45を予定しています。」というアナウンスが入り、20分あればギリギリ間に合うかも、とばかり自転車を安全な場所に避難させ行列に並びました。並んだ途端に、警備員が「並んで頂いても、境内に入っていただけない可能性があります。」と事前予告。周りに並んでいる人達も戦々恐々としながら、それでも列を離れる人は殆どいません。そして閉門予定時刻の23:45の1分前に、何とか無事門を入ることが出来、女坂を登って行きました。上ったところでお手洗いに拠りましたので、境内で更に並ぶ行列では、ほぼ最後尾。警備員の方が「現在80打位ですので、充分上の鐘の処で聞いて頂けますのから、大丈夫ですよ。」と事前情報。こういうアナウンスは有難いですね。また、いよいと鐘楼への階段近くまで、と並んでいる時には「最後の最後の一打だけ、それまでとは違う撞き方をしますから、どうぞ最後まで観て行ってください。」と期待感を膨らませてくれました。最後まで寒空の中を待っている人達への細やかな心遣い、でした。その最後の一打を観ようと鐘楼近くまで、接近できたのが22:15頃。まだ大勢の人達がカメラを構えたり、見物したり、祈りを捧げていましたが、最後の人達が入ってからは、前へ前へ進むことを促す警備のアナウンスは、幾分トーンダウンしていたようです。それでも一部の警備員は、マニュアル通りに、先へ進むことを促していましたけど。ほぼ最後尾についたおかげで、比較的ゆっくりめに、余裕を以て、鐘の音を間近で聞くことができました。16本の子綱と1本の親綱、そして四方で念仏を唱える僧達。巨大な鐘の音を規則的に響かせるためには、この方法がおそらく最良の方法と知恩院の方が行っていた通り、100打目に近い鐘の撞き具合は、かなり熟練の域に到達していたように思います。傍でみているよりは、かなり繊細な連携が必要な知恩院の除夜の鐘は、毎年12月27日に試し撞きが行われます。その時の最初の様子を見ていますと、いかにこの鐘の撞き方が、特殊なタイミングとチームワークを要するのか、が解ります。 さていよいよ0:25になろうとしていたその時、親綱を握る若い僧が、汗びっしょりの姿で、右手の人差し指を上げました。いよいよ最後の百八打めです! 「えーい ひとーつー」「えーい ひとーつー」の掛け声が響き、固唾を呑んで皆が見守る中、渾身の力と祈りの中、撞かれた鐘は、「それ!!」で一度、そしてさらに反作用の力を利用しての二度目の「それ!!」驚きと感嘆の声が上がり、拍手が沸き起こり、感謝と祈りの声が、朗々と響き渡りました。