吉兆の親子丼
吉兆の「親子丼」を食べる機会がありました。先日、吉兆の松花堂店に仕事で行った時のことですが、添乗員や運転手などスタッフの簡易食として、特別に提供される、いわゆる「まかない」の食事に近いものだと思えました。しかしこれが絶品!!筆舌に尽くしがたい料理とはこのこと! 極めてシンプルな親子丼なのですが、今まで食べた親子丼からは、想像を絶する奥行きが感じられたのです。やはり出汁(だし)が違うのでしょうね。あと、一般の親子丼と違うところは、鶏のモモ肉を細かく切っていたところです。その方が卵と出し汁との一体感が増すように感じられました。うーん、やはり吉兆ですね。このようなシンプルな料理にも工夫の跡が偲ばれます。団体での利用でしたので、バスで乗り付けたのですが、帰りは女将と板長までが、お見送り。普通は女将のお見送りでも、丁重な感じがしますが、板長までもがバスのお見送りというのは初めてです。さすが吉兆、サービスも一流です。お見送りの印象的な光景は、正面大和大路(東山区)の「道楽(どうらく)」の見送り風景が印象的です。こちらは板長こそ居なかったものの、女将とサービス&板場のスタッフが5-6人、ボーリングのピンの様に整然と並んで、お客さんが見えなくなるまで、正面通で見送っていました。この光景もかなり衝撃的でした。