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カテゴリ:イベントのお仕事
先日行った「踊りに行くぜ!!in越後妻有」。
山の上のアート作品で3人のダンサー、農舞台で一人のダンサー、それぞれ違う場所で行う公演だった。 山の上で行うということは本当に大変だった。 音響も照明もぜんぶいちいち運び込み、しかも山道の階段を機材しょって…みたいな。 来場者集めもものすごく大変だった。芸術祭の時期でもないのに、この小さな村のような場所に多くの人を呼ぶなんて(しかもコンテンポラリーダンス)ほとんど不可能に思われちゃう。 来てくれたら来てくれたで、寒い中、山にのぼって~公演みて、また上って~、下って~・・・合計3時間以上お付き合いいただかなければならない。 何よりもけが人やクレームが出ないようにすることを神経質なほど気をつけた、つもり。 胃がきゅ~っと、痛くなってしまった。 そんなこんなする中で、イベントは怪我人もなく大きなクレームもなく終了。私からすれば、それだけでも奇跡。 いろんなことがあったけどさ。 でも、とったアンケートを見る勇気がなかった。 封筒にいれたまま。 一週間以上たって、思い切って中から引っ張り出してみる。 そこには意外な文字が並んでいた。 まぁ、わざわざ松代まで見に来てくれるくらい熱心か、芸術祭でかかわりの深い地元の人ばかりだからだけど、さ。 ―びっくりした。 ―すっごくいろいろ考えました。 ―(いままでの芸術祭のイベントの中で印象深いものがあれば教えてください⇒)今回。 ―場所が変わるというのがすごくいいですね。 ―スタッフの皆さんお疲れさま!親切でよかったです。 …まぁこのあたりでぐっときちゃったんですね。 また、 ―人の身体が自在に動いて自由に発音するのを見て、胸がぎゅっと掴まれました ―まさか山ひとつ丸ごとステージとは予想外でした!楽しかったです!! なんていうのも。 なんだか、有難く、それ以上に「観る側」のキャパシティに驚かされ、ほとんど尊敬の気持ちが沸いてくる。 人ってすごいなぁ。 あんなに(しかも突然?!)歩かされて、寒くて、長くて、それでも感動できる。 そんな人たちに、私は感動する。 ぜんぜん皮肉じゃなくて、私は観る側のチカラを見くびっていたのかも、と思った。 アンケートを見なければ、反省と落ち込みでどこにも浮き上がれなかった。 いつもそうだけど、私たちは観客に心を救われることが本当に多いんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年11月06日 17時56分11秒
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