らぴすと LA PISTE

今日は９月６日。

ななんと、早いもので、あと一週間ほどで「大地の芸術祭　越後妻有アートトリエンナーレ２００９」が閉幕する。

私の担当するイベントも来週末の１つを残すのみとなった。

うわおっ。

自慢ではないが（スタッフみんなそうだから）この２ヶ月ほどで、休めたのは半日＋半日の合計１日。１２時前に帰ったことはなく、たまーに
「おう！今日は６時間眠れるかも」
と思っても、悲しいかな、体に短時間睡眠の習慣が染み付いてしまい、１２時半くらいに寝た日には３時半くらいにぱっちり目が覚めてしまう始末…。

途中、インフルエンザ流行の兆しがあったが、なんと奇跡的なことに今回は会期中一度も倒れていない。
なんでかなーと考えてみると、８月中のイベントでは基本的にまかないをお願いしていた。
なぜか韓国料理。
限られた予算でまかないを毎日やってもらえるのは、ここ松代ではほとんどない。
そんななか、韓国料理の、人読んで「キムチのおばちゃん」が毎日腕をふるってくれた。

押しは強いし食べ物は辛いし、正直スタッフも出演者もヒーヒー言っていたが、私は案外辛いものが大丈夫で、しかも普段あまり食べないにんにくやお肉がたっぷり入ってたりするのでもんのすごい体力増強！
食べものって偉大。

そんなわけで、夜遅くても朝早くても、栄養だけはちゃんと取っていた結果、この過酷な５０日を乗り切れそうな予感。
ありがとうキムチ、ありがとうおばちゃん。
まぁ、終わった後にドドっと疲れが襲ってくるのは仕方ないか。

イベントは、荒天に見舞われて怒涛の経験をした「ミドリ祭り」に始まり（でもスタッフはみな温かかった）、沖縄自由学校のコンサート＆１００人の朗唱、カンボジアサーカス６回公演、ＢＥＡＴアジア（鬼太鼓座の和太鼓、インドネシアパーカッション＆ダンス、自然生クラブの創作田楽舞）、語り伝へ唄い繋ぐ日本の心情（人形浄瑠璃、能、UAのコラボレーション）など、毎週毎週次から次、よくぞ形になったと感無量である。
色々課題はあるし、収支的にはやっぱりきつかった。
もともと儲け狙いではなく、「皆が知らない素晴らしい芸能を紹介する」という目的のもとにやっている我ら越後妻有のイベントだけど、大赤字ではあとが続かない。

ほとんど全てのイベントにおいて大方の予想以上の集客を得たのにもかかわらず、収支はバランスがとれない。
考えることだらけである。

とりあえず、突き詰めて考えるのは終了後でいい。
あと一週間を乗り切ることを考える。

けど、本当にちゃんと整理しなきゃな、とも思う。
田舎でやること、妻有でやること、地元と一緒にやること、自分が本当に意味があると思うことをやること…。

長くなりますが、なかなかブログを書き込めないから、お礼も一気に言ってしまおう。
北海道からわざわざ来てくれた友人や家族。
東京からも友だちや仕事関係の知り合いがたくさん来てくださった。

お互い存在は知っていたけれど初めて妻有でお会いできた方もいた。
劇場の芸術監督とか、批評家の方など。。。
私の本「サーカスに逢いたい」を読んでくださったそれらの方々が、芸術祭をきっかけに足を運んでくださり、出会いにつながったわけだ。
そういう意味でも実り豊かな夏であった。

この先の自分の行き先、行き方はまだ見えない部分が多いが、こういった経験や出会いを次のステップにしていくことがすごく重要だなと思う。
それって言うほど簡単じゃなくて（と、今の私には思える）、出会いを現実的にどうやって仕事にするのか、形にするのか、実現ベースにのせることは容易じゃない。

容易じゃないけどやらなきゃ、これからの私はないんだな。

うむー。
そうそう、本格的に考えるのはあと２週間後くらいから。

今はぼちぼち考えながら、とりあえずのゴールを目指そう。