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らぴすと LA PISTE

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50日間にわたる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が閉幕した。

閉幕したばかりだが、なんともう「秋版」なるものが徐々にスタートしている。
今年の芸術祭の作品を、一部を除き継続公開するというもの。10月3日からスタートで、それまでの間も週末は施設や作品をかなりの部分オープンする。

芸術祭の熱が引かぬうちに人を呼び続けようという狙いだが、作品担当スタッフの息切れが気になる。
どう考えても、人間の集中力の限界は超えている。
会期50日に先立つ数ヶ月前からほとんど休まず、朝から夜中まで働いているわけで、一度リフレッシュして初めて、次なるプロジェクトに目を輝かせて望めると思うのだが―。

そうはいっても、もうスタートを切っているのだ。やるべきことはやるしかない。

私はといえば、舞台まわりの撤去のあと、精算業務にいそしんでいる。

頭が飽和状態で体は限界、そんな状態からここ2~3日脱却しつつあるのを感じる。

なんだろう、この50日を駆け抜けて、多くの人々に援けられながら毎週末のイベントを立て続けにやってきたわけだけれども、自分のやっていることを「引き」で見ることができず、「あぁ人が入ったなぁ」とか「会場づくりはまぁまぁだな」とか「パフォーマンスはOKかな」とか、もしくはその逆とか、そういう感想がその時々に沸いてくるだけで、だからどうとか考えられなかった。

ねぇ私は、ここ妻有にパフォーミングアートの新たな展開をもたらすことができるのだろうか?
自分、自分という主張をしたいわけじゃない。
正直、これだけ一通りやってみて、この場所で公演を収支採算あわせることの難しさ、動員の難しさを思い知った。
「最高のものをやれば人はついてくる」という信念は決して変わらないけれど、現実は易しくない。

でもやらなきゃ、これからはない。
自分のこれから、だけじゃなく、すごく大きくいえば、パフォーミングアートの新しい展開のこと。都会の劇場では生まれ得ない感覚を、ここでは生むことができる。
あとはHow?という問題である。

どうやって?
経済的に?
どうやって人は知ってくれる?集まってくれる?

妻有だけでは無理だ。
ここだけで完結するのではなく、もっと大きな有機的な広がりの中に位置づけないと。

全国もしくは世界(やはりアジアがよいかもしれない)という1つの空間の中で、それぞれが特徴的に公演を展開する。
ある場所は居心地のよい劇場でドレスアップして観ればよいかもしれない。
ある場所は歩きやすい格好で、自然のなか、地元の人にごっつぉを振舞ってもらいながら観ればよいかもしれない。

画一化されたパッケージではなく、しなやかに弾力的に展開すること―。

そんなことができるだろうか?

人間が表現したいもの、それは人間らしい柔軟さで見せていくことが本来あるべき形なのじゃないかな?

そのための冒険を考え始めている。

会社を辞めてから、本を出版し、越後妻有アートトリエンナーレのイベントをひとめぐりした2年半をワンクールとすれば、そろそろ次のフェイズに入るときかもしれない。
妻有と寄り添いながら、かつ広い空間での発想と行動を行うこと―。

もしそんなことができたらすごいな。
もしそんなことができたら、未来の自分が今の私を褒めてあげよう。





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Last updated  2009年09月18日 08時43分25秒



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