『ツキノワグマ』
ハローウィーンの準備は順調にすすんでいます♪今、我が家のリビングは、黒い魔女やコウモリ、オレンジの星などが壁に飾られ、なんだか不思議な空間。子ども達は、もちろん大喜びですが、本当に楽しんでいるのは、親達の方かもしれません。明日は、いよいよ当日。みなさん、どんな仮装でいらっしゃるのかしら?もちろん、ハローウィーンレポートも予定しています♪七五三、、、大変なことになっています。それはもう、想像を絶することになっていて、今日も図書館から本を10冊借りてきて勉強しています。一体どういうことになっているかと言うと、、、確定したらご報告します!9月、10月の忙しさの比にならないような過酷な日々が11月になったら始まりそうです。。。ということで、食べ物の話題は、七五三が終わるまでお預けにして、しばらくの間、七五三関係以外に私が読んだ本の感想や我が家の私生活の話が記事の中心になると思われます。よろしくお願いいたします(*^_^*)今日ご紹介するのは、2006年10月発刊のこの本。とても勉強になりました!ツキノワグマ自然環境問題、特に生態系や動植物の保護を考える人には、ぜひぜひ読んでいただきたい1冊です。日本の環境保護の考え方がいかに稚拙かということがよくわかります。そして、自然が好きで、キャンプやハイキング・釣りなどが好きな方、、、絶対に読んで下さい!!この本を読んでいるのと読んでいないのとでは、危険に遭遇する確率が大きく変わるはずです!今までの常識と、今のツキノワグマの生態では、根本的なところが違っているようです。写真家が書いた本なので、写真付で説明されていて、本当にわかりやすく、親子で一緒に勉強するにはもってこいの教材だと思います。ところで、なぜ私がこの本に興味を持ったかといいますと、、、我が家の近くには、ツキノワグマが生息しているからです。今年の初夏に、斜め向かいの敷地に養蜂家が置いていった蜂の巣箱を狙って、熊が2度現れました。私達は熊を目撃しなかったのですが、痕跡はあきらかに熊のもので、その養蜂家の方は今年は養蜂を断念しました。子どもの散歩も一時中断。役場に連絡しても、我が家に危害が加えられたわけではないので、当事者からの連絡でないのなら、何もしないとのこと。。。「村中熊はでますからねえ、、、いちいち対応できません。」・・・通学路にも出るそうです。本当にそんなに人間の近くにいるのかしら?と思っていたのですが、この本を読んで納得。では、この本に書かれていた重要なポイントを列挙してみます。1.最近のツキノワグマは大きな音を怖がらない。 ・事例1:高速道路の側道に見られる熊の痕跡 ・事例2:熊よけにラジオをつけていた養蜂家の被害 ・体内記憶&冬眠中の記憶(道路そばの熊穴) →車の音などに慣れてしまう。2.最近のツキノワグマは個体数が増えている? ・荒れた山(人工林はもともと里の近くにある) ↓ 雑木林 ↓ 餌豊富 ↓ 個体数が増えて、人里近くまで縄張りが拡大。 餌がないから人里へ、、、というのはよく聞きましたが。。。3.お仕置き放獣の問題点 ・嗅覚がするどいツキノワグマの記憶力の問題 ・逆恨みの可能性? ・個体識別マーカー無しの放獣もある。 →おしおきの効果がわからない。4.味を覚えたツキノワグマ ・事例1:キャンプ地のゴミをあさる(キャンパーがいても) ・事例2:クロスズメバチを襲う(蜜ではなく幼虫)私がキャンプに行く時は、必ず食糧はクーラーボックスに入れて、車の中に保管します。テントの中には食べ物はもちこみません。残飯はもともと出ないのですが、必ずその日のうちに洗い物をすませ、野菜くずなどは燃やしつくし、炊事場もきれいに掃除をしておきます。(まだキャンプ場以外の場所で親子でキャンプをしたことはありません。)夜中にトイレに起きて熊に出くわすと危険なので、子供用にはおまるを用意し(たいてい必要ありませんが)、大人は懐中電灯の非常信号を点滅させながら、トイレまで行くことにしています(怖くて行きませんが。。。)。キャンプ場なら大丈夫なのでは?という常識をひるがえす話が、この本にも書いてあります。花火をしているキャンパーから10数mほど離れた茂みの中で、悠然と残飯を食べるツキノワグマ。。。次のキャンプが少々不安になってしまいました。私が林の中を散歩する時は、大声で子ども達と歌を歌いながら。。。でも、1人で枝拾いをする時にはついつい黙々と作業をしてしまいがち。。。熊は大声を怖がらなくても、面倒をいやがって避けてはくれるはず。熊は驚かせることが一番危険だと私は思っています。至近距離で驚くと、相手に向かっていくのが熊。だから、熊に出会ってしまったら、とにかく刺激をしない。刺激をして怒らせてしまったら、ひとたまりもありません。もちろん、スプレーも使わない。息を殺して、ゆっくりゆっくり後ずさり??古今東西言われている、「熊に出会ったら死んだふり」が一番効果があるのかもしれません。筆者が訴えているのは、ツキノワグマの生息域に住むなら、共存するしかない、ということ。そしてその共存方法として、電気柵を例にあげています。以前は電気柵は熊がかわいそうだと思っていましたが、銃殺やおしおき放獣の実態を知ると、電気柵で、軽いショックを受けて人間の近くに近寄らなくなる方がお互いにとって良いような気がしてきました。そもそも、本当に自然が好きなら、自然の多いところに住むのは自然保護の観点からは矛盾があるのではないか、、、以前から悩んでいるテーマが再沸してきてしまいました。本当に、いろいろ考えさせられる一冊です。。。皆さんも、これからの季節、紅葉狩り、キノコ狩りの時には、くれぐれも熊に注意してくださいね☆