ベジタリアンと乾燥肌
マクロビオティックを実践している人は、まだまだ風当たりが強い、、、特に北風が吹き、乾燥している冬は。。。この時期、女性なら誰でも、「最近肌が乾燥して」と口癖のように言っていますよね。私も以前はそうでした。しかし、、、11月には日中の最高気温が零下になる日もある地方に越してきたからなのか、食生活が改善したからなのか、ストレスから開放されたからなのか、、、この3年間というもの、冬になってもリップクリームも保湿液もいらないほど、肌が強くなりました。だから、マクロビ実践者で乾燥肌に悩んでいる人が、「肉や魚を食べないせいじゃない?」と周りの人に言われて悩んでいるのをみると、「ちょっと待って!」と言いたくなってしまうのです。理屈から言っても、ベジタリアン=乾燥肌にはなりません。ただし、ベジタリアンとして正しい食生活をしていれば、、、という条件付です。今日は、マクロビアンやベジタリアンが乾燥肌にならないために気をつけないといけないことを、食生活を中心にお話したいと思います。■ヒアルロン酸乾燥肌に効果がある成分といえば、ヒアルロン酸。ヒアルロン酸1gで約6Lの水分を保持できると言われています。ヒアルロン酸は肌の真皮組織の中で主に保湿の役割を果たしていますが、加齢によって体内から失われ、また、食品からは摂取されにくいといわれています。ヒアルロン酸が多く含まれているのは、フカひれ、サメの軟骨、魚の目玉、鶏のトサカと言われます。そして、牛豚鶏の肉より皮や内臓に含まれているそうですが、、、実は、ベジタリアンでも食べられる食品にも含まれています!・海草・・・ぬめりの部分・オクラ・・・ねばねばの部分・アロエベラ・・・ぬめりの部分ところが、天然のヒアルロン酸は高分子だから吸収がされにくいと言われています。。。しかし、調べてみたところ、吸収率の違いは、高分子のもので40%、低分子に加工されたもので90%。つまり、倍量ちょっと食べればいいのですね!(安直すぎるかもしれません。)残念ながらオクラは夏の食べ物ですが、まずは、海草をサラダや味噌汁、煮物など、毎食少しずつとりいれてみてください。アロエベラは、アレルギーのある方も多いので、熱湯にさっと通してから食べることをおすすめします。←乾燥もずく、、、大好きです。←おやつ作りに便利なカット寒天←火傷にも使えるので、栽培するのが一番。■セラミドセラミドは、皮膚の細胞の間に存在している、水気を含んだ脂質です。セラミドによって、乾燥やほこり等から皮膚は守られ、そのバリア機能が壊れると、敏感肌になってしまいます。セラミドが含まれているのは、小麦・大豆・キビ・ほうれん草・米などで、特に胚芽の部分に含まれているので、オーガニックの全粒粉、発芽玄米などを意識して食べてください。楽天でオーガニックの食材を探すなら、、、■コラーゲン真皮の成分はタンパク質であるコラーゲンが約90%を占めています。コラーゲンは加齢と共に減り、コラーゲンの新陳代謝が悪くなると、肌の乾燥、皺の原因になります。コラーゲンは、魚肉やその骨に含まれているものが有名ですが、ベジタリアンはどうすれば良いのでしょうか?実は、コラーゲンは、食品で摂取しても、結局アミノ酸に分解されてから吸収されるので、良質のタンパク質を摂取していれば問題はないのです。もともと豆を食べる習慣が無かった人がマクロビを始めると、肌の調子が悪くなる、、、その理由のひとつが、十分なタンパク質を摂取していないせいである事があります。また、アミノ酸から生成された未熟なコラーゲンを成熟したコラーゲンに合成するために必要なビタミンCをたっぷりと一緒に摂取することが大切です。■不飽和脂肪酸マクロビを実践しているとたいてい体重が減るので、「脂肪がたりないのでは?」と聞かれます。「動物性脂肪がたりないから、肌が乾燥するのでは?」と思っている方も多いと思います。しかし、美肌に必要なのは、動物性脂肪ではありません。植物油に含まれる不飽和脂肪酸の方が必要なのです。不飽和脂肪酸には肌の保湿を促す作用がありますが、リノール酸の摂りすぎには問題点が指摘されています。また、不飽和脂肪酸は「酸化しやすい」という欠点があるので、なるべく生で摂取した方が良いといわれています。健康のためと言って油を制限している方がいますが、良質の植物性油脂の摂取を減らしすぎると、皮膚だけでなく、体の機能全体のバランスが崩れてしまうので気をつけてください。*もちろん、病気で制限が必要な場合はこの限りではありません。不飽和脂肪酸には大きく分けてα-リノレン酸とリノレン酸がありますが、植物油にはどちらも含まれていますが、含まれているバランスが異なります。大切なのは、1つの油だけを使わずに、いろいろな植物油を摂取することだと私は思っています。そして、一番大切なのは、古式製法・低温圧搾の油を使うということ。このことについては、今話題にもなっているので、別の記事で詳しく説明します。←我が家で使っている菜種油。そのほか、ベジタリアンでなくても気をつけないといけないことを簡単に列挙しておきます。■生活リズムの重要性ストレスや睡眠不足が肌の新陳代謝のサイクルを妨げて、肌の過剰脂質分泌や乾燥の原因になるということは、ご存知だと思います。ストレスを軽減するためには、規則正しい生活のリズムを確立するということも大切です。生活のリズムが決まっていると、消化能力も高まり、栄養の吸収も良くなるので、食べ物で肌のトラブルを改善したい時には、まず生活リズムをきちんとすることが必要です。■洗顔 洗顔については以前に詳しい記事を書いたので、時間のある方はそちらも参照してください。→ 洗顔 肌が乾燥すると肌が白く粉をふくようになる方の場合、古い角質をしっかり落とそうとして、しつこく洗顔をしてしまうことがあると思います。しかし、洗剤をつけての洗顔は、本来必要はありません。古い角質を落とすだけなら、ぬらした和紡布で優しくこするだけ十分です。石鹸を使った洗顔でさえ、お湯を用いてしまうと、必要以上の皮脂を取り除いてしまい、皮脂の分泌が少ない冬ですと、すぐに肌が乾燥してしまいます。また、合成洗剤による洗顔は、表皮の角質層のセラミドを失うことになるので、気をつけてください。■暖房エアコンのように、風が吹き付けるタイプは、輻射熱タイプと比較すると乾燥させる力が強いので、できるだけさけたいものです。体が冷えるときは、できれば下半身、、、特に足首を温めて、顔まで暑くならないようにすることが望ましいです。外気温と室内気温の差が激しいと、それだけ肌への負担もかかりますし、屋内の暑さで顔の毛穴が開いてしまうと、空気が乾燥している&風がふきつけることで、過乾燥がよりすすんでしまいます。■メイク実は、マクロビを実践し始めた人が、初めての冬に肌の乾燥で悩んでいるとき、本当の原因は、「やめたメイク」にあることがあります。(マクロビを始める人の多くは、化粧品もナチュラル素材に変えたり、ノーメイクにすることが多いのです。)メイクについて詳しくは→ メイク化粧は肌の呼吸を妨げてしまいますが、逆に言うと、肌の水分が蒸発するのを防いでいるという見方もできます。訂正:人間は皮膚呼吸を行わないので、化粧によって肌の呼吸を妨げられるというのは、謝った情報でした。申し訳ありません。また、メイクでも、肌に直接パウダーファンデーションを使用したりなど、メイクの仕方によっては、脂質や水分が吸い取られて肌が逆に乾燥してしまうということを補足させていただきます。急にメイクをやめると、反動で肌が荒れることがあるというのは、こういうこともあるのだと思います。1年間をノーメイクで過ごすと、肌が季節の違いにどう反応すべきか学んでくれるようので、2年目からは肌のトラブルがずっと少なくなると思います。みんなで素肌美人を目指しましょうね☆