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カテゴリ:仕事
『夢をかなえるゾウ』(水野敬也)
大阪弁をしゃべるガネーシャってどんなんよ? と思ったのが本書を買うきっかけに。 私の中のガネーシャについての知識は、 ヒンズー教の商売の神様で、ゾウの顔に人間の体を持っている。 その程度だった。 全くのハズレでもないが、正解でもない。 本当はヒンズー教の神様ってわけでもないんやね。 それに狭義では商売の神様だけど、『障害を乗り越え成功に導く』神様なんだとか。 見かけはちょっとグロテスクだけどね。 小説の形を取ってはいるが、ビジネス書というか自己啓発書のカテゴリーかな。 言ってることは当たり前のことも含め、 ほとんどが今まで読んできた本に書かれている。 だから『今日の課題』については、半分以上は私もやったことがあるようなものだ。 だから目新しさはないんだが・・・。 あまりにもガネーシャが面白すぎて、一気に読了。 ものすごくくだらない事に混ざって、真理が語られるので 『今日の課題』として書いてくれていなければ、 「何が言いたいんだ?」って思ってしまう人もいるかもしれない。 神様のくせにいろんなダメダメぶりを発揮してくれて、 だけど愛嬌があって憎めない。 バカやってるけど、 サポートをしてあげた人はいつの間にか、スゴイ人になっている。 今までいろんな立場の人の相談に乗ってきた私としては、 自分が成功したい、というよりも、 「ガネーシャになりたい」と思ってしまった。 そしたら、もっとみんなを楽にしてあげられるのに。 今まで受けてきた相談で、恋愛の悩み以外では、 学生なら「どんな仕事が向いているか?」 社会人なら「転職するべきかどうか?」 専業主婦なら「社会に出たいけど、どうやったらいいのかわからない」 こういった『自分さがし系』の悩みが圧倒的に多い。 これからは、この類の相談を受けたらこの本を薦めてみようか。 手始めに、私と同じことを面白がってくれる友達にはメールで薦めてみた。 アクの強い本なので、SFやファンタジーの嫌いな方、 大阪弁アレルギーのある方にはオススメしない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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