テーマ:親子として(1)
カテゴリ:家族・ペット
具沢山のほうとうを作ったので 父親に持っていったら昨夜お菓子やお肉を持参してお鍋を返してくれた。 そのお鍋の中に手紙が入っていた。
「今日はありがとう!美味しかったよ!! 1人分だと何かと美味しさに欠けます。 美都の家で大勢ワイワイと食べるのもいいなー。 ひとりは淋しいですよ。 あと何年生きるんだろー いろいろよろしくね。」
胸が痛くなった。
父親は本当に強くて我儘な人で 67歳になるけど髪の毛フサフサで白髪も殆ど無い。 肌も艶々していて誰からも若く見られる。 テント背負って日本中、750を乗り回して旅をしている。 当然、母にはしたくもない苦労を沢山させていた。 今回の母親の死に関しても 告知希望の母親の意志を無視して告知しなかった父と私はかなり深く話してすっごい疲れた経験がある。 母の容態が悪くなってから毎日3食父と2人分の食事を作っては届けていた。 寂しい父は1日おきに我が家に飲みに来ていた。 いよいよ母親の具合が悪くなると そんな中、仕事をしたり家事もしたりと結構疲れていた。 そろそろ限界という時に母は急に天国へ旅立ってしまったのだが・・・
父は母が亡くなっても私が食事は勿論、身の回りの世話もしてくれると思い込んでいたが 健康なんだからって断った。 それから何度か話しをしたけど 私の答えはNOでした。 冷たいと言われようが・・・
でも、この手紙を読んだら・・・ 今夜は父親を我が家に招待したいなって心から思った。 「あと何年生きれるんだろうか?」 そんな弱気な事を考えていたのか・・・ いっつも毒を吐く様な言葉で周りの者を傷つけていた彼が 実はそういう行動を取る事で自分自身を守っていたのかもと 素直に思えてしまった。
親孝行したい時にしておこう。 産みの母親は38歳で亡くなっている。 私は何の親孝行も出来ずに後悔した。 育ての母に関しては精一杯の親孝行が出来たので 一時はショックで立ち直れなかったけど 今は満足しているので全く後悔していない。 安らかに眠って下さいとお線香を立てて祈るのみだ。
父に関しては・・・このままだと後悔しまくると思うので やっぱり極力面倒を見てあげたいなって思った。
いま、こうやって幸せに生きていられるのも父のお陰もあるから。
これで過去の憎しみも全て許せる事が出来るだろう。
憎しみは憎しみではあがえない。 憎しみは愛情のみであがえられる。 自分がどうしても乗り越えられなかった このテーマをひとつクリアー出来る様に父親には愛情のみを持って接して行きたいです。 優しい雨がしとしとと降り続けている。 山はきっと雪なんだろう。 久し振りに山に登らない週末もたまにはいいもんだ。 写真は去年の春に父親と行ったケインズ空港からシドニーへ向かう飛行機の中からの御来光。 仕事で頑張った招待旅行を父にもプレゼントしたの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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