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テーマ:海外生活(7789)
カテゴリ:イタリア生活
9月のある土曜日、私とイタオヤは Partito Democratico というイタリアの政党の 集まりに参加した。 昨日アップするのを忘れてしまった画像。 ![]() 会場となった、アルバ市にあるコングレスホール。 この日はちょっと早めについたので、場所を確かめるためにここまできて見る。 さて、おつまみも散々食べて時間は9時近くになり、漫才の行われるホールへと 移動することにする。 ざっと見た感じ、300人くらいはいるような気がする。 やっぱりほとんどの人は、おつまみを食べて、漫才で笑って土曜日を過ごす予定だったのだろう。 漫才師は ドイツ、セネガル、カメルン、モロッコ、アルゼンティーナとイタリア人の計6人だった。 ![]() モロッコ人のアフティスさん。 イタリアで見るほとんどの漫才は、1人漫才である。 日本のヨシモトのように、ボケとツッコミというコンビは見かけない。 モロッコ人の漫才は、主に移民としてイタリアに住む苦労を面白おかしく語る。 北アフリカからの移民がイタリアには沢山いる。 モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプトなどそれぞれ言葉も違うし お国事情だって違う。 でもイタリア人の目から見れば、全て 「モロッコ人」=マロッキーニ になってしまう。 だからリビア人が犯罪を犯しても、マロッキーニ、 エジプト人が悪さをしても、マロッキーニとなってしまう。 普通に生活しているモロッコ人にとっては、いい迷惑だ。 これってイタリア人が日本、韓国、そして中国人の違いが分からず、 東洋系は全て中国人、となってしまうのと全く同じ。 最近イタリアに中国人の移民が異常に増えて、それに対するイタリア人の悪感情も増えて、 大人しい日本人労働者の私まで、中国人と思われることが多く どうも住みにくくなってきた。 もうひとつ。 10年以上前、アルバニアからの移民が難民船に乗ってイタリアの南部に上陸し、 東欧からくる移民はほとんどがアルバニア人だった。 そしてアルバニアのマフィアが入り込んで、イタリアのあちこちで売春やドラッグ関係で 悪名が高かった。 そして現在東欧からの移民で一番多いのは、ルーマニア人である。 それなのに昔ついた悪名はなかなか取れず、東欧人関係の犯罪があると イタリア人は 「アルバニア人=アルバネーゼの仕業だな。」 という。 だからこのモロッコ人の言い分には100%同感なのだ。 彼はミラノに住んでいるようだが、夜遅く仕事を終えて、ミラノの地下鉄駅の 長い通路を歩く時、とても不安になるという。 たまに若い女性1人が彼の前を歩いていくという状況になると、 彼は自然と立ち止まって広告の看板を見るフリをして 女性が前に進むのを待つという。 というのも、あまり近い距離で後ろから歩くと、99%怪しまれるし、 時には怒鳴られたりするという。 夜遅く1人で歩く女性はそれなりに危険を感じているだろうけれど、 後ろにいるのが北アフリカからの移民とわかると 危険度200%というような反応を示すそうだ。 面倒な事に巻き込まれたくない・・・・ そういう思いから、見たくもない広告をマジマジと眺め、 通路がクリアになってから歩き始めるそうだ。 このモロッコ人、かなり話す内容はヘビーなのだが、 明るく茶化して話すので、私たち観客は何度も笑ってしまった。 でも実際にこういう事があるんだなぁ・・・ と思うとアジア人にはアジア人の苦労が、そしてアフリカ人にはそれなりの 移民としての苦労があるんだなぁ・・・と思うのだった。 うーーむ、また続くなぁ・・・・<(_ _)> ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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