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テーマ:お勧めの本(7221)
カテゴリ:小説 ミステリ
作者は阪大医学部卒の医師。きっと医療現場をリアルに伝えるミステリに違いないと期待して読んだ。結果はそうでもなかったけど…
本の世界でものすごいスリル&サスペンス&ホラーを楽しめた。 病気と犯罪の関連性も小説の大切なポイントなので、テレビドラマや映画にはなりそうにない。主人公は診療所を開く為頼という医師。人の顔を見ただけで病気や性向が分かってしまうという能力の持ち主。 一家惨殺事件から物語は始まるのだけど、元妻にストーカーをする男、精神疾患の少女、先天性無痛症の男性の話など、エピソードは交錯している。 ちょっとグロテスクで読むのが辛いところもあったけれど、作者が医者なだけに「そんなこともあるのかしら…」とちょっと怖い世界をのぞいてしまった感じだ。 イタリアのロンブローゾの説にもちょっと興味アリ。分かりやすい本はないかなー。 題名は「無痛」痛いのは、こわい。避けたい。でも、他人の身体の痛みや心の痛みを感じられないことは恐ろしい。痛みにも、意味はあるのだと改めて思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年03月17日 22時23分26秒
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