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マダム豆大福の読書の小部屋

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2009年06月04日
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テーマ:お勧めの本(7221)
カテゴリ:小説 ミステリ
世界の終わり、あるいは始まり



歌野晶午の小説を初めて読んだ。あー面白かった。

小学生ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が始まり。犯人は少ない身代金を要求するが、子供は発見されたときはみな銃で撃たれて死んでいる。

会社員の富樫修は、小学校6年の息子の部屋で、事件にかかわるある物を目にしてしまう。
その後も息子の部屋を家捜しするたびに「息子が犯人では?」と思わせられる物証を見つけてしまう。

小説後半は、富樫修の苦悩が中心。想像の世界ばかりを何パターンも書いていて、「あれ?事実じゃなかったの?」と単純な私は何度も肩透かしを食らったけれど、文章には強くひきつけられた。

少年犯罪の親。今テレビドラマでも「アイシテル」でやっているらしいけれど、(夜遅いので見てません…)赤ちゃんだった、かわいかった子供が犯罪者になるというのは恐ろしい。

自分の人生も、他の兄弟の人生も、めちゃくちゃになる。しかも、どうして子供がそんなことをしたのかと、ずっと自分を責め、問い続けていかなければならない。

父親の苦悩とか、葛藤とかがリアルに描かれていて、小説の手法としては実験的?って感じなんだけど、読んで損した感はない。(最後はすっきりしないけれど)

小説って結論ではなくて、過程の面白さが大事なんだよなあーと思わせてくれた。






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Last updated  2009年06月04日 09時42分02秒
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