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マダム豆大福の読書の小部屋

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2009年06月30日
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テーマ:お勧めの本(7221)
カテゴリ:小説 ミステリ
閃光



作者はノンフィクションライターでもある永瀬隼介。

玉川上水で男性の扼殺体が発見される。捜査陣に名乗りを上げた、あと少しで定年の滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。

滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見いだす。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中が再会していた。

昭和最大のミステリーと言われる三億円事件にある仮説を呈した興味深い作品だった。

かなりの長編で、読むのにちょっと疲れた。私としたことが三日もかかってしまった。

でも、読み進むうちに面白くなってきて、だんだんスピードアップ。警察という組織の闇、階級社会の厳しさもリアルに描かれていたし、三億円事件の犯人像もこんなんかも、と思ってしまうストーリーの面白さがあった。

ニュースで事件を知っても、そこから深ーく洞察する人と、表層しかなぞらない人がいる。

私は後者。あまり背景を洞察したりはしない。

作家になる人っていうのは、(特にミステリなんかの場合)その背景とか人間関係とか、ウラのウラまで考える人なんだろうなと思う。

この小説も人間のウラのウラまで考えることで出来ている。

読み応えのある一冊です。長編ミステリを好む方には是非お勧めします。





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Last updated  2009年06月30日 08時33分53秒
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