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2010年06月09日
カテゴリ：小説 ミステリ
乃南アサの新しい著書。 主人公は三十路前の女性と四十過ぎの女性。二人は家族のように仲がよく、ひんぱんに行き来し支えあって生きている。 ムショ帰りの二人。若さゆえのおろかさｓ、やむにやまれぬ事情から犯罪に手を染め、刑期を終えてシャバに帰ってきた。 一人はフリーターとして働き、一人はパン職人を目指している。地道に、ひっそりと、小さな幸せを大切にして生きようという二人に、ちょっとした事件が起こる… 四つの小さな事件を題材にした連作小説。決して暗い雰囲気はなく、安心して読めるエンターテイメント。 第一弾は知らないけれど「ムショ帰りシリーズ」第二弾だとか。 私にとっては、ストーリーの本筋よりも、二人が自分の「仕事」をみつけて、それに打ち込むことで強くなっていく姿の方が心に残った。 ムショ帰りの人は、頼る人もなく、仕事にもつけず、再犯率が高いことが問題になっている。 「仕事」って大切だなと思う。働きたくても働けないということが、人間にとってどんなに辛いか。 政治経済、難しいことはわからないけれど、働きたい人が仕事に就けて、それで一生懸命やってれば食べていける世の中でありますように。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2010年06月09日 11時00分02秒
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