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テーマ:お勧めの本(7242)
カテゴリ:小説 青春
作者:三羽省吾 父親が失業し、失踪した一家を舞台にした家族小説。 中学生の次男は陸上部をやめ、 高校生の長女は優等生をやめ、夜のバイトをし、 長男は生活費を家に入れているものの、実は失業中。 母親は昼間から酒を飲み、 祖父はアルツハイマー。 悲惨と言えば悲惨な一家なんだけれども、重さを感じさせない。 14歳、17歳、26歳…という題で、家族の成員それぞれの視点から描く連作小説になっているところが特徴的。読みすすめていくうちに、家族の秘密が明らかになっていって、単なるポップなエンターテイメントではない、深い趣もある。 テーマはよくあるものかもしれないけれど、描き方は新しいし、文章もそれぞれの年代の内面を描き分けていてよかった。愛も…ある。 また、この人の小説読んでみよう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月11日 11時21分20秒
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