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カテゴリ:小説 ミステリ
作者:真梨幸子 表紙は松苗あけみ氏のとっても可愛い絵。(『純情クレイジーフルーツ』好きだったなあ) 内容はけっこうグロテスク。 昭和50年代に雑誌に連載されていた『青い瞳のジャンヌ』。日本中の少女たちが熱狂したけれども、未完のまま打ち切られ、原作者は姿を消していた。 「青い六人会」は更年期にさしかかった女性の集まり。互いをエミリー・ミレーユ・ガブリエルなどと呼び、高級ランチを楽しむ。ネットで知り合った『青い瞳のジャンヌ』のファンクラブの幹事の会だった。 互いを仲間と呼びながら、美しいガブリエルをめぐってライバル心を燃やしたり嫉妬したり。 いわば、オタク少女がそのままオバサンになっている。 そんなこっけいな姿を皮肉たっぷりに描く小説…かと思いきや、実は殺人ミステリ。 みな、家庭の事情は複雑。夫が病気、アル中、要介護の母あり、不倫などなど。 後味はあまりよくない小説だけれども、現実逃避に走る女性たちの生態の醜さやおぞましさをありありと描いていて、かなりひきつけられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年07月27日 09時04分35秒
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