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カテゴリ:小説 ミステリ
作者:湊かなえ 言わずと知れたベストセラー。やっと読むことができた。 確かに面白かった。読んだあとはちょっと暗い気分になったけれど。 中学教師の子どもの死亡事故について、数人の視点から語られていくんだけれど… 「犯人」はあっけなく分かるものの、その背景にあるものは複雑。 愛と憎しみ。この中でも「憎しみ」をありありと描いた作品だと思う。 中学生って、つくづく厄介な時代ですね。自分の中学時代を振り返ってみても、本当に嫌な時代だったと思う。普通に生きるのが困難な時代。 成績も普通で、万年クラス委員で、友達もいたけれど、なんか先生は尊敬できないし、いじめは怖いし、自意識過剰でうまく振舞えないし、給食はおかわりしにくいし(それでも中2までしてたハハハ)行事はやたらあるし、成績とか美醜とかたいそう気になるし… さて本の話に戻って、教育とか、母親のあり方に対する批判も読みとれる。 それでも、人が死にすぎて悲しかった。死なない展開もあってよかったと思うんだけれど。 「本」って、「売り方」によってずいぶん売れるもんだと思う。 この小説が面白かった人は、前にも紹介し、お勧めしたけれど歌野晶午
読んでみてください。面白さと質は負けてないと思うんだけれどな。 ベストセラーという噂は聞かず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年11月04日 10時01分54秒
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