カテゴリ:映画
先日、リニューアルされたTOHOシネマズ高岡に行ってきました。
同じ場所なんだけど、売店の配置や配色などが変わり、 天井も高くなっているので、全体的に広く&明るくなった印象です ![]() で、観てきた映画がコチラ↓ 『重力ピエロ』 (5/23~:TOHOシネマズ高岡) 公式サイト:http://jyuryoku-p.com/ 今のところ、番組では紹介する機会を逸してますね ![]() 本当はもっと早く観たかったんですけど…。 舞台は仙台。大学院で遺伝子の研究をしている兄・泉水と、 高校を出て街の落書きを消して回っている弟の春。 母親は既に亡くしているが、優しい父に見守られて、 それぞれに少しクセは感じるものの、何も問題はなさそうな家族。 だと思ったら、弟の出生に関しては悲しい過去があり…。 春は母親がレイプされて生まれたのでした。 高校生の時から微妙な(?)正義感を持っている春は、 仙台市内で続く連続放火事件の現場と、 自分が消してきた落書きの場所が重なっていることに気付き、 兄を誘って調査を始めます。何となく付き合っている感じの泉水。 が、泉水は落書きの文字が遺伝子の文字列とリンクしていることを発見…。 この物語は衝撃の真実を楽しむものではありません。 ぶっちゃけ、最初から怪しい奴は怪しいのです。 結末は僕の倫理観とは相容れないものでした。 しかし、「本当にそれでいいのか?」と兄弟に投げかけつつも、 この鑑賞後の爽やかさは何なのだろうか ![]() 多分、僕の倫理観通りの結末になっていたら、 物語としてはとてもつまらないものになっていたような気もするのです。 兄弟の子供の頃のシーンが何度も出てきます。 泉水も春もどこから連れてきたのか、 はたまた、どうやって化けさせたのかと思うほどに、 「こりゃ大きくなったら加瀬亮さんと岡田将生さんだわ ![]() に加えて、加瀬さんが未だに学生の役なのはまだしも、 ちょっとだけとはいえ、高校生の役まで出来てしまうという驚異 ![]() 1974年生まれですよ。 遺伝子を放火犯のメッセージとして利用しただけでなく、 親子とは?家族とは?血の繋がりとは何なのだろう? 「不幸にして生まれた命」ってあるんだろうか?などという、 テーマみたいなものに絡めていく、その上手さに惹かれていきました。 そして、決して暗く深みには落としていかない全体的な爽やかさが素敵 ![]() 原作とは少し違う設定だそうですが、それは僕には関係ありませんので ![]() ところで、レイプ犯だった(刑は終えている)男が、 「俺は今まで反省なんかしたことない」みたいな事を言ってました。 悪い奴だな~と思いつつ、その感覚がちょっと羨ましかったりして…。 僕なんか、不必要に反省していることが多いですからね… ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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昨日見てきました。
原作を読んでから見ましたが、設定が大部分が原作に忠実で、お父さん(映画では小日向さんが演じていましたが)の終始静かな面持ちだったのは、イメージ通りでした。 葛城役の渡辺篤郎さんは、原作を読んだときには、別の人の配役(竹内力さんとか)をイメージしていましたが、加齢による”いやらしさ”は出ていましたが、ちょっとさわやかさが残っていたように感じました。 春の葛藤の場面(原作とは違うシチュエーションでしたが)は、いまいち前後のつながりが分かりにくく、最後のお父さんの珠玉の言葉が生かしきれてないなあと感じました。 あと、遺伝と家族の絆の天秤量りの動きを表すのに映画の中での泉水の設定(大学生)よりも、原作の泉水の設定(遺伝子を扱う会社社員)の方が結果的にわかりやすかったのに....と感じることも。 「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」 音楽も何もかも、このフレーズに収まる映画でした。 (2009年06月06日 08時40分15秒)
●すもっぷ!!さん
>「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」 そうですね。そういう話でしたね。 陰気にしようと思えば、いくらでも出来ましたものね。 (2009年06月10日 10時39分47秒) |