カテゴリ:映画
※FMとやま『シネマの細道』 2009/7/1放送分紹介作品
今年は6月終了時点の映画鑑賞本数が80本。 普段よりも若干少ないです。仕事抜きで観てる映画が少ないんですよ ![]() 『MW-ムウ-』 (7/4~:TOHOシネマズファボーレ富山) 公式サイト:http://mw.gyao.jp/ この作品を紹介するのは仕事ですが、仕事抜きで楽しみにしていました。 事前にプロデューサーさん(だったと思う)が手塚治虫作品への思いを、 あるテレビ番組で語っておられるのを聞いていたからです。 そのコメントというのが「正義」についての概念でして、 全ての人類に共通認識される「正義」は現実には存在しない…という、 僕が普段からラジオで訴えてきたのと同じようなことを話しておられました。 取り上げられていた手塚作品は『アドルフに告ぐ』。はい、僕も読みました。 正義というのは自分勝手なものなんですよ。 アメリカなんか、正義の名の下に戦地に枯葉剤を撒いたりするんです。 『英国王給仕人に乾杯』という映画ではナチス支持者の女性がいたでしょ。 正義はその人がおかれた環境や時代によって変わるんです。 そうか、僕の思想は手塚先生の影響も受けていたんだな…。 などと、今さらながらに感じたりして。 まぁ、僕が子供の頃から尊敬していた人物は“バカボンのパパ”だし、 漫画から受けた影響は計り知れないですよ。 それに加えて、ここ15年ぐらいは映画の影響もモロに受けてます。 とにかく、そんなこんなの経緯があったものですから、 最近の手塚作品の映画化にはガッカリすることも多かったのですが、 今回はものすごく楽しみにしていたのです。 僕は物語が原作と同じか違うかなどという事へのこだわりは全くありません。 時代が違うし、そもそも漫画なんだから、非現実的な部分も多いし。 でも、手塚作品のエッセンスは大事にしてくれるだろう…と期待していました。 で、鑑賞…。 エリート銀行員の結城美智雄の別の顔は凶悪な犯罪者。 16年前、幼い頃にある島で起きた事件で生き残った少年2人うちの1人で、 その事件に関係した主要人物に報復をしている。 一方、もう1人の生き残り賀来裕太郎は、 自分の受難の記憶を克服しようともがきながら神父となり、 迷い人を神への信仰によって救済しようとしていたが…。 ふーむ、やっぱりエンタメの方に行っちゃったか…。 手塚先生の話は物語自体も面白いですものね。 とはいえ、物語を面白くする大事な部分が2つ抜けてますけど…。 映画は結城の目線を中心にしているので仕方がないのかな。 僕が考える作品のテーマを大事にしようと思ったら、 賀来神父の苦悩をもっと前に出さなきゃいけませんものね。 結局、これはこれで1つの映画になっていたとは思います。 ただ、僕が望んでいるテイストではなかったということです。 そうやって割り切って観たら、それはそれで楽しめたということです。 それと、玉木宏さんの結城はピッタリのキャスティングだと思いました。 原作漫画の中に玉木さんを思わせる結城の表情があるんですよ。 ちなみに、昨夜の関連ドラマは観ていても観ていなくても、 映画の鑑賞のそれほど大きな影響はない…と思います。 途中までしか観ませんでしたが… ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月01日 21時36分54秒
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