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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2011年01月21日
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カテゴリ:映画
『完全なる報復』
(1/22~:TOHOシネマズ高岡)
公式サイト:http://www.houfuku.com/

フィラデルフィアに住むエンジニアのクライド・シェルトンの自宅に、
2人組の強盗が押し入り、妻と娘が殺害された。
犯人のダービーとエイムスは逮捕され、裁判にかけられたが、
主犯格ダービーの殺人を立証できないため、殺人罪で争えば無罪になる可能性が。

そこで、有罪率にこだわるエリート検事のニック・ライスは司法取引を独断で進め、
エイムスに不利な供述をダービーにさせることで、ダービーの罪を軽くしてしまった。
エイムスだけが死刑となり、実際に妻と娘を殺したダービーはたった3年の禁固刑。
この結果にクライドは納得するはずもなく、10年後、彼は恐ろしい復讐の鬼と化した…。

日本にもアメリカにも司法制度の限界があり、完璧なシステムや考え方はないと思います。
しかし、一般市民が犠牲になった事件の裁判において一番重要なのは何なのか…。
それを改めて考えさせてくれる設定でした。

それについても絶対的な答はないんですよ。
でも、自分なりの答を持つことは大事ではないかと思います。
この作品はちゃんと答を出していたというより、問題提起をしていたという感じです。

確かにクライドの行動は明らかに行き過ぎで許されないことなんだけれども、
僕はニックの考え方にも説得力を感じないから、
復讐は問題の解決にならない…という自然な発想(?)に繋がっていきませんでした。

でも、検事が正しい、検事が正義…という訳ではない。
もちろん、悪いと批判しているのではないですよ。
司法判断はそれだけ難しいのです。

観客がニックとクライドのどちらに強く共感できるか?
本当はどちらにも共感できないのかもしれませんが、
ディベートの審査員みたいな気持ちで考えながらご覧になるのも良いかもしれません。

クライドは必ず何かを仕掛けていて、次は誰が犠牲になるのか分からない…。
この緊張感は映画として充分に楽しめます。そして、それは最後まで続きました。
この作品の一番の見所は、実はコレなんじゃないか…という気もしました。

ところで、ニックの部下にサラという女性がいまして、
彼女はバリバリの働き者で検事としても優秀な35歳独身なのですが、
「もう結婚も子供も無理だろう」と決め付けたように話していたのがショックでした。
思わず「まだまだこれからじゃないか…」とスクリーンに向かって呟いてしまいました。





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最終更新日  2011年01月21日 21時25分32秒
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