大間のマグロと国産牛ばら(すきやき用)の肉
いつもながら、予定通りに終わらない楽天ブログのメンテに引っかかってしまい、日記更新が遅くなりました。今日のエントリーはデパ地下で買った「マグロ」と地元スーパーで買った「牛肉」のお話を紹介しますが、いずれも普通のお買物にとどまらず、面白いエピソードがあります。11月28日(土)は、昨日のエントリーで紹介した「すた丼」を池袋で食べた後、新しく池袋にオープンした「Esola池袋」をチェックしに行きました。チェックしたのは勿論飲食店ですが、内容はフロアガイドを見れば分かりますので、私たちにとって最も重要なのはお店の「禁煙ポリシー」ということで、ヒアリングしようとしました。オープン当日ということでスゴイ人出、開店直後で不慣れなお店の人も「殺気立っている」のが分かりましたので、遠巻きに様子だけを確認するにとどめておきました。まぁ、遅かれ早かれ、どなたかが禁煙スタイルにアップすると思いますし、私たち自身でも『調査』しますから、いつでもいいっていう気持ちが先に来てしまいました。続いて、池袋西武のデパ地下フロア(西武食品館)も同日11月28日にリニューアルオープンしましたので、コチラにも冷やかしに行ってみました。以前から鮮魚を扱うテナントとして入っていた「魚喜」さんでは、オープニングイベントで「マグロ解体販売会」と称して、お客さんの目の前で小ぶりのマグロを解体していくショーをやっていました。約50kgほどの本マグロを店長さんが専用の包丁で見事に切り落としていっています。中には佐々木小次郎の愛刀のような、刃渡りが4尺近くありそうな長い包丁も使われていました。解体が終わると、後ろの方で小さい冊に次々とカットされて、希望するお客さんに売られていきました。こういうイベントで最も競争率が高い部位は「中落ち」です。スプーン使って中骨の周りについた赤身を削ぎ落としていき、この日のマグロのサイズでちょうど6パック分になりました。ここからは希望者が挙手して、司会者とジャンケンして勝者のみが残っていき、該当数を割り当てるという「大抽選会」が始まりました。こういう時、勝ち負けの確率は皆に等しいと分かっていても、何かと「くじ運」が悪い相方よりも私が代表して前に出ることが多いので、この日も例外なく私がジャンケン大会に加わりました。しかし、結果は辛うじて1回勝ったものの、2回目のジャンケンであえなく敗退・・・、その後は勝ち続けたお客さんが確定していったものの、最終的に人数が揃わず、最後の1パックの購入権が残ってしまいました。いつもならここで諦めるところですが、私の代わりに相方が敗者復活戦に参戦し、3回ぐらいの勝負をもって、奇跡的に勝ち残って、この分をゲットすることができました。↑コチラが実際に相方が「敗者復活戦」で勝ち取った最後の1パックです。ラベルには「本マグロ 青森県大間」、《天然・生・刺身用》とありますが、まぁどこか別の場所で釣れて、大間で水揚げすれば「大間マグロ」ってことになりますので、そのあたりは言及しないことにします。値段は980円、もしこれがホンモノの大間の生マグロだとしたら、この値段は破格の安さだと思います。デジカメの画像で「赤」を表現するのは最も難しいことなので、いくらマシンスペックが良くても、なかなか正確な色までは伝わらないと思います。でも、自分たちの目の前で捌かれたばかりの「中落ち」ですから、帰宅するまで1時間ほど経っていても赤身は新鮮そのもの、中にはちょっと脂がのった部分もあって、お醤油を少し垂らして食べるだけで至極の美味しさでした。画像にはワサビも少し写っていますけど、臭みは少なかったので、これも好みの問題ですが、添えなくてもいいレベルでした。やっぱりマグロは真髄は「赤身」に限りますね。続いては、マグロの中落ちををゲットした翌日の11月29日に地元ひばりヶ丘のクイーンズ伊勢丹で買った「牛ばら肉」を紹介します。「独立行政法人 家畜改良センター」が運営している牛の個体識別情報検索サービスのサイトで、このお肉のラベルについていた番号(0450205222)を入力してトレースしてみると、この牛の出生から肉になるまでのヒストリーが分かるようになっています。実際に上のリンクをクリックして、別ウィンドウに表示されるこの牛肉の歴史を確認してもらうと、11月10日に屠殺されたとありますので、加工日11月29日ということで、理想的なエージング(熟成)期間をおいていることが分かります。また、生まれたのは北海道・北見市で平成19年7月21日、生後10日足らずの同年7月31日には家畜市場に出荷され、サロマ湖の西にある紋別郡湧別町でおよそ9ヶ月近く飼育されています。でも不思議なことに、北海道ですが群馬県のJA邑楽館林(おうらたてばやし)というところが育てていることになっていました。その後は、桐生市の松井さんというところで1年7ヶ月飼育、そこから食肉として出荷されています。ここまでは既成事実の紹介に過ぎませんけど、ここからの話が信じられないというかサプライズというかなんですが・・・。私たちだって、そんなに神経質ではありませんので、この個体識別番号をスーパー店頭でケータイを使ってチェック・確認するようなことはしません。ただ、100g440円ということで"安売り"していたので、気になって手にとって検討を重ねていたところ、突然自分達の背後から「そのお肉、美味しいと思いますよ」と声を掛けられました。でも、精肉売り場の人という感じではなく、ごく普通のお客さんに見える方でしたので、こちらは「この人、何を根拠にそんなこと言ってるんだろ?」と内心思っていると、続けざまに「私が育てて出荷した牛ですから・・・」と言っていました。私たちはますます混乱してしまい、恐らく表情は「???」となっていたに違いありません。そうしていると、以下↓の名刺を渡されました。この方は実際にこの牛肉の牛を自ら育てた牧場主さんだったのです。これで話がやっと繋がりました。名前は出しちゃいましたけど、一応顔はモザイク処理させてもらいました。松井さんの牧場からはクイーンズ伊勢丹各店に肉を出荷しているそうで、たまたま奥様のご実家がある東久留米に来ていたため、ひばりヶ丘のクイーンズ伊勢丹の精肉売り場でチェックしていたとのことでした。手塩に掛けて自社牧場で育てた牛の肉ですから、誰よりも自信をもって「オススメ」できる筈ですし、セールスにおいてもこれ以上の「説得力」は他にないですよね。ということで、勧められるまま買ってしまった訳ですが・・・、後日、家ごはんですき焼きではなく、軽くソテーして食べました。もちろん、特別な味付けなどしなくても、軽く塩・コショウするだけで、肉そのものの美味しさを堪能することができました。