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カテゴリ:試写会
10日、神保町の一ツ橋ホールにて「包帯クラブ」を鑑賞した。
今回の主権はニュース通信社広告局。フリーアナウンサーの黒宮千香子さんのMCで、新創刊のテレビ雑誌の告知があっての上映。 客入りは非常に悪く5割くらいで、何故か小さな子供が何人か来場している。 映画の話 大切なものが少しずつ失われていく毎日に、嫌気がさしている女子高校生のワラ(石原さとみ)は、ある日、病院の屋上のフェンスを乗り越えようとする。そのとき、奇妙な関西弁を話す入院患者の少年ディノ(柳楽優弥)が、突然ワラの前に現われる。手首に傷を負ったワラの心の傷を見抜いたディノは、ワラの手首からほどけ落ちた包帯をフェンスに結び付け……。 柳楽優弥、石原さとみ主演の青春映画?監督は「トリック」シリーズの堤幸彦。 映画の感想 こりゃ駄目だ。原作は未読なので比較出来ませんが、淡々とした展開で凄く小さな世界観をピンポイントで描いている。 自分の視線が主人公の親達に近いのもあるかもしれないが、「包帯クラブ」のメンバーの描きこみが浅くて誰一人と共感出来ない。 まず、この手の作品は「包帯クラブ」の活動に共感出来なくては映画が成り立たない。その活動内容は、傷ついた人のゆかりの場所に包帯でデコレートして写真を撮って「包帯クラブ」のホームページに貼り付ける、というものでデコレートに使った包帯は回収しないと言う迷惑な活動で映画の中でも掲示板に書き込みがされているが、「包帯クラブ」のメンバーの自己満足に近く、映画を見ていて活動を行っている者たちだけが楽しんでいるようにしか映らなかった。礼儀やマナーも判らない現代の若者の行動と言った感じで、この映画を見て「包帯クラブ」の真似をする人が出なければいいのだが・・・。 柳楽の演技は今までのナイーブな演技から一皮剥けて野生児そのもので、個性的な顔立ちが更に磨きが掛かり凄い顔になっていた。石原さとみは優等生から等身大の役柄になった感じでなかなか良い。 映画後半、突然ディノの過去の話になるのだが急に別の話を付け足した印象を受けた。 まぁ映画は登場人物と同世代の子達が見たら共感する内容なのかもしれないけど、大人の鑑賞には退屈そのもので柳楽や石原さとみのファン以外にはお勧めできない。それにしても堤幸彦の劇場作品はつまらない作品が多いので困る。唯一の救いはハンバートハンバートのフォーク調の音楽かな。 映画「包帯クラブ」の関連商品はコチラをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「包帯クラブ」のメンバーの自己満足に近い、とおっしゃられていますが、僕が感じたのは、堤監督はそれを分かった上で作ってるんじゃないのかなってことです。青臭い時期はそういうバカバカしいことをやってしまうよねって。世界が変わったんじゃなくて自分自身が変わったという、いわば通過儀礼だと僕は受け取ったのですが。
(2007.09.11 09:30:33)
この「包帯クラブ」、観てないんですけど、何故かマサラさんの映画評ですでに観た気になっちゃいました。全体像、見えた!ボクは映画を観る以上は、何かしらの共感を得たい、と思う。それを目的としない映画の存在は否定しません。でもね、そういうので「名作」とか「評価」されてる作品って、やっぱり無いですよ。包帯、というアイテムもぬるいような気がする。青春や通過儀礼だったら新撰組の方がよっぽど共感できる。あ、論法になってない。ごめんなさい。でもでも、つまらない映画は、やっぱ罪だよ。と思うけど。
(2007.09.12 09:31:17)
コメントありがとうございます。
映画は人それぞれ見方が違うのですが、「包帯クラブ」の行動は勝手に持ち主の許可もなく他人の土地や持ち物に包帯を巻いて帰ってきてしまう。これで写真を撮った後に包帯を回収しない事に私は違和感を感じました。やはり使った包帯は回収するのが最低限のルールだと思います。理由はあるとしても「包帯クラブ」の行動は、人の家の壁に落書きをする輩に近い行動です。 メンバーと依頼人だけが満足して、街の人々に迷惑を掛けるのはどうかと思います。まぁ、これは個人の倫理観の問題ですが、私はあまりにも幼稚な行動に見えました。 (2007.09.12 12:12:09)
>突然ディノの過去の話になるのだが急に別の話を付け足した印象・・・
これはたしかに、その通りでしたね笑! もっと別の展開だったら満点なのにぃと思いながら観てました。 他人の敷地に入ったり、公共のものに包帯をグルグル巻くのを良く思わない人もいると思うのですが、 私のツボには、思った以上にグググっときました~。 (2007.09.16 18:27:06)
原作を読んだかぎりでは”包帯クラブの活動は自己満足に近い”と私も思います。
ただ、私も年齢からいって親目線なんで(笑) まっ、映画は原作より良く出来てると思いました。 良いレビューしか見かけませんでしたが、ここ珍しいんでコメントさせて頂きました。 (2007.09.20 16:56:29)
コメントありがとうございます。
私は無精者なので基本的に映画しか見ませんが、包帯を巻いて写真を撮って「逃げろー!」って言って走って逃げている時点で包帯クラブのメンバー自信が罪悪感があるから逃げている訳で、自分達が行っている行為が正しければ逃げる必要が無い訳で、実際に映画後半は生徒前で堂々と包帯を巻いていたり、県庁の屋上で警察に「かかってこいやー!」とか言っていましたが、自分達が正しいという、あまりにも押し付けがましい行為には共感出来ませんでした。 映画には人それぞれの倫理観を押し付けるものではないような気がします。 (2007.09.20 18:03:33)
子供時代は楽しいものであってほしい。
ゆえに彼らの傷は痛々しかったです。 包帯ではなく巻いてあげる行為こそが癒しなのかなと感じました。そうできない親たち多すぎです。 これから親になる子供達に 「人の傷を知ること。むきあうこと」の大切さを 私はこの作品で知ってほしいと思いました。 たしかに青臭い作品ではありましたが(笑) (2007.09.23 15:12:13)
コメントありがとうございます。
この作品は見る人の年齢によっても見方が分かれるところで、私の年代だとどうしても親目線で見てしまうので、彼らの純粋さや青さに恥ずかしささえ感じながら鑑賞しました。 ただ世界を変えてやる的な思考がどうも共感も出来ませんでした。 (2007.09.23 15:25:39)
TBありがとう。
そうですか。僕はこの作品で、はじめて堤監督と波長があったんですけど・・・。 (2008.05.27 23:16:41)
私は苦手な監督です。
テレビドラマはOKなのですが、どうも劇場作品がダメです。 (2008.05.28 00:14:29) |
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