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テーマ:大サトー(2)
カテゴリ:考察
本日2度目の更新です。
今回は少々趣きを変えまして、仮想戦記の傑作「征途」劇中にある「10・4・10・10艦隊計画」について考えて行きたいと思います。 そもそも本計画は1970年代末に始動、2001年の完成を目指して策定されました。 計画名の「10・4・10・10」は整備するべき護衛艦の数を表しています。 順に・・・ ・イージスおよび、その改造型の大型護衛艦10隻 ・イージスの索敵能力のみを付与された航空護衛艦(空母)4隻 ・大量の対空ミサイルを装備したミサイル・キャリアー10隻 ・新型対潜護衛艦10隻 を建造し、2つの機動部隊に分けて配備する・・・というものでした。 そして1993年の時点での配備状況(劇中の描写を元に推定)は、 ・「こんごう」級イージス搭載大型護衛艦4隻。 ・「しょうかく」級航空護衛艦2隻・「ほうしょう」級双胴航空護衛艦1隻(もう1隻は建造中)。 ・「あきづき」級打撃護衛艦(ミサイル・キャリアー)1隻(公試段階)。 ・「しらね」級対潜護衛艦2隻(推定)・「はつゆき」級対潜護衛艦12隻・「あさぎり」級対潜護衛艦8隻。 この他には「やまと」級超大型護衛艦(戦艦)がイージスシステム艦に改装されて配備されています。 このように、対潜護衛艦が多数配備されていますが(当初の倍)、逆にイージス護衛艦は計画の半分以下です。 原因としては、予算・人員が足りないのと、イージスシステムを付与された「やまと」の能力があまりにも高いことがあげられています。 ここまでが劇中で述べられているものです。 ここからが考察。 この世界の海自は史実よりもかなり早くイージスシステム艦を建造・配備していると推定します。 本家の合衆国海軍の「タイコンデロガ」級の就役が1983年なので、海自でもほぼ同時期に建造・配備されているのでしょう。 そうでないと、1991年の湾岸戦争に間に合いませんし(史実の「こんごう」の就役は1993年)。 そうなると史実の「はたかぜ」級ミサイル護衛艦(1986年就役)が飛ばされる計算になるのですが、何故か1994年の統一戦争の際、海自に配備。されていることが描写されているんですよねぇ これをどう考えれば良いのか? ひとつは、史実の「たちかぜ」級ミサイル護衛艦(1976年就役開始)が、この世界では「はたかぜ」級の名で就役している、というもの。 もう一つが本文の「最初の”10”には排水量13000トン(※注 ちなみにここは史実より大型です)の「こんごう」級大型護衛艦4隻が含まれている」・・・という表現です。 これは、拡大解釈すると「それ以外にも建造したよ」と考えても良いのではないか・・・? と。 本来はすぐにでもイージス搭載艦が欲しかった海自ですが、合衆国での運用経験がまだ十分になされていない、そこで、「たちかぜ」級3番艦の建造を中止、急きょ代艦として「はたかぜ」を(史実より建造ペースを圧縮して)建造したと考えられます。 まぁ、結局のところ、史実よりは早いものの、やはり順序を踏まえて建造せざるをえなかった・・・という結論に落ち着きました。 「10・4・10・10艦隊計画」の他にも旧式艦や潜水艦も加わるので、この世界の海自は楽しいことになってますねぇ(笑) ちなみに対潜護衛艦の「しらね」級について。 この世界では堂々と空母を保有しているので、史実の「しらね」級ヘリ搭載護衛艦はいらないかな?と思ったりもしましたが、航空護衛艦を攻撃空母として運用するために、これまた史実通り建造じたのかもしれませんね。 名前も「山岳名」ですし。 このように豪勢な布陣の征途海自ですが、統一戦争後はどのようになりましたかね。合衆国海軍が大損害を受けたので、南北日本の統一後は、合衆国に代わり西太平洋(もしかしてインド洋)の制海権維持に努めているのかもしれませんな。 また気付いた点があったら、改めて述べようと思います。 それではまた・・・ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/09/26 11:48:19 PM
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