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2008.07.16
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カテゴリ:オリジナル小説
真紀子が振り返ったとき、柚子は顔をくしゃくしゃにして泣いていた。口はへの字にゆがみ、

大きな目からは玉のような涙が零れ落ち、への字にゆがんだ口の端を通って顎まで濡らして・・・

どんなに綺麗な顔でも、こうなると浩二以外の人には見せられない。



真紀子はとっさに己の思いが誤まりであったことを悟った。そして猛反省した。



「ごめん!柚子!つい、ついよ!ほんとについ、なのよだから許して!

泣かないで、ごめん、私ったら最低よね、ごめん!悪かったわ何でもするから、許して!」

それでも気が済まない真紀子は柚子の肩を抱きしめた。



「ねえ、柚子!お願いだから許して!」

今度は真紀子の方が泣きだした。それを確かめたかのように柚子は顔を上げ、ピタリ、と泣きやんだ。



「はい、もうそれくらいにして、顔を上げて」

え!

真紀子は顔を上げてみて、なんだかきつねに化かされたような気分になった。

それほど柚子は、いつもの顔に戻っていた。



「柚子、あなたさっきのまさか・・・お芝居?」

「まさか、・・・いいから早く浩二と私の謎を解いてみせて」

真紀子はまだ、納得出来てない頭をほっといて



「あ、うん、・・・わかった」

と言った。首を傾げながら。






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最終更新日  2008.07.16 15:25:05
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