MDからCDへ…ダビング
以前、友人と曲を作っていたことがありました。 もう10年以上も前の話ですが、当時は大真面目にマルチトラックレコーダー(音を重ねて録音できる機械)を買ったりして、コツコツと曲作りに励んでいたものです。 ちょうどMDが普及し始めた頃で、アルバイトで貯めたお金をはたいて、MDデッキを購入し(今ならちょっとしたコンポが買えそうなほど、高価な物でした)デジタル信号で音を残そうと頑張ったものです。 今ならPCの普及により簡単にデジタル録音ができ、データ保存も簡単なのですが、当時はMDデッキが最も手の届きやすい、デジタルソースだったのです。 歌詞カードもワープロ(ワードではない…)で打ち込んで…縮小コピーをかけて…切り貼りして…さらにコピーして…製本して…いやはや、まったく何処にあんな情熱があったのやら。 しかも、カラーコピーなどは一枚100円くらいしていたものですから、カラーの歌詞カードなど作ろうものなら、一冊2,000円くらいになるという始末。 でもあの頃は、とても充実した日々を過ごしていた気がします。 そんな日々を忘れないように、MDという媒体が消えてしまわぬうちに、MDをCDにダビングしようと決心しました。 しかし素人には、そう簡単に出来る技術ではありませんので、ここはプロに依頼することに。 一枚1,000円そこそこで、仕上げてもらえました。 懐かしいノートなどを引っ張り出してみると、録音まで仕上げた曲数が実に47曲!(完成まで至らなかった曲まで合わせると、果たして何曲になったことやら…) いろいろな思い出が詰まった、ボクだけの宝物です。(kuni)