カテゴリ:シネマ/ドラマ
NHK大河ドラマは子供の頃から大好きなのだが、今のところ僕と妻は、幼稚園前の娘たちの子育てに日夜忙殺されており、DVDデッキも幼児向け番組に鉄壁占拠されているため、土曜日昼の再放送を録画して見るという、「ほぼ一週間のご無沙汰」な視聴習慣なのである
・・・ま、それはともかくとして、今年の大河「篤姫」は、なかなかいい直弼なすべり出しである。 まだ2回目までなので、まとまった感想と言えるほどのものはないが、脚本も演出も俳優も快調と見受けられる。 幕末・維新物は、陰々滅々とした権謀術数と凄惨なテロリズムの嵐が渦巻き(早くも「毒殺」を疑われる事件が連発している)、比較的現代に近いこともあってリアルで生々しすぎ、一般的には人気がないといわれるが、今回はホームドラマ風ほのぼのコメディタッチで、視聴率も、初回、2回目と20%超えを確保。 今のところさして大きな事件も起こらず、登場人物紹介を兼ねて、桜島を見遥かす薩摩の大自然の中で、喜怒哀楽全開ですくすくと育つ「鹿児島の少女ハイジ」系のお約束な展開ではある。 ・・・が、脇を固める重厚な演技陣の存在感にも引けを取らない、大河史上最年少主役となった宮崎あおい(22)の軽妙、悲愴とりまぜた緩急自在な芝居の上手さに、改めてびっくり納得なのであった。 なにやら、すでにして大女優。 野育ちのわがまま勝手なワイルド・チャイルドかと思いきや、武家の娘の矜持はしっかりと持ち、勝気で好奇心旺盛なお転婆娘でありつつ、すっくと背筋を伸ばした立居振舞いに、自らの天命に殉ずる予感と覚悟を色濃くにじませたお姫様の居ずまい、佇まい。 ドンピシャリのキャスティングであり、見ていてそこはかとなく胸キュンな今日この頃である ・・・けっこう、おぢさんキラーどす ついでに言えば、西郷吉之助(隆盛)役の小澤征悦が、「義経」の木曽義仲役以来の大河出演で、早くも貫禄十分。今後の展開が楽しみである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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