カテゴリ:日々折々
世がどのように移ろい変わろうとも、ウヰスキー、わけてもスコッチが男子の牙城、男の領分であり続けることは疑いがない。
アーモンドチョコレートがこれほど似合う飲み物もそうそうないだろう(・・・ナッツもチョコも、めちゃカロリー高いけど) スコッチなら明治、髭のニッカならカバヤのアーモンドチョコで十分かな~ 最近では日本のウヰスキーの国際的評価も高く、本場英国スコットランドでも、ニッカ、サントリーのヴィンテージ物は一目置かれているという。 そのウヰスキーの正統的な飲み方が、ストレート、またはせいぜいオン・ザ・ロックであるという大人の薀蓄は心得ているが、あんな欧米の映画バリに頭から呷るような飲み方をしてたら、早晩胃に穴が開くことは必定であろう。 最初の一杯は、ウヰスキーに敬意を表して、無理してでもストレートで味わう。これは手打ち蕎麦の最初の一箸を、つゆに付けないで味わうのと同じことである。 禁欲的なダンディズムの味がする、みたいな その後の普段の飲み方では「ハイボール」が一番好きなのだが、ちょっと前までは「ウイスキー・ソーダ」(「バーボン」だったら「バーボン・ソーダ」)という言葉が主流になっていて、「ハイボール」はほとんど死語化していたと言っていいだろう。 飲み屋で店員に通じないことさえ多々あり、お嘆きの貴兄であった。 最近、サントリー「角瓶」の美女・小雪編のコマーシャルなどの影響からか、「ハイボール」という言葉が若干復権しているみたいで、前島密に嬉しがっている。 ちなみに、この名は「ハイボール・グラス」というグラスの一種の名称から来ているという。そこはかとなく、レトロスペクティヴ(懐古趣味)な香りがする言葉だ。 ・・・それと、あまり大きな声では言えないのだが、ウィスキーをミルクで割った「ウィスキーミルク」も大好きだ。 酒飲みとしては、いかにもバカにされそうな“邪道感”が漂っているところに難があるが、お疑いの貴兄も、騙されたと思って是非一度お試しあれ。 飲兵衛としては、ウィスキー1に対し、ミルク3ぐらいのレシオが推奨比率だろうか。 牛乳の控えめな味と香りが、ウィスキーの芳醇な薫香を却って引き立てているように思われる。 これは女優・壇ふみの父の、無頼派作家だった壇一雄が、とあるエッセイの中で、ニューヨークの摩天楼ホテルの一室で夜景を見下ろしながら、くだんの「ホットウィスキーミルク」をゆったり飲んでいる描写があり、その文章があまりにもカッコ良かったので、以後拳拳服膺、猿真似をしている次第である(・・・ただ、それがどの本の、どういう箇所だったか、さっぱり覚えていないのが情けなく、すみませ~ん。・・・以後も鋭意検索、調査してみます~)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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