カテゴリ:フォト折々
けさ、近所で撮影。 前々から何となく気になっていたのだが、けさたまたま通りかかったので、撮ってみた。 今どき、かなりの田舎町でもめったに見かけなくなった、純和風木造2階建ての住居。・・・といっても、人けはなく、現在はおそらく無人の廃屋だろう。 元は小さな商家(駄菓子屋か何か?)のような感じだ。いわゆる「しもた屋」である。 僕ら中年以上の世代には、けっこう懐かしい造作だ。ちょっと昔なら、日本中でごく当たり前に見られた光景だった。僕が育った家はもう少し大きかったが、細かいところを抜きにすればだいたいこんな感じだったといっていい。 これで台風にも地震にも耐えて、雨漏り一つしなかったのだから、日本伝統の大工さんと建築技術の底力も大したものだ。 ・・・ちなみに、「磯野家の謎」という本によれば、サザエさんちは平屋だが、だいたいこんな感じの設定になっている。ちなみにこの本は、亡きおふくろが愛読していたので、お棺に入れて冥土の旅の供にした。 この家も、大方そのうち取り壊されて、お決まりの駐車場にでもなるのだろう。せめて今写真に撮っておいてよかった。 僕にとっては、大げさに言えば、ちょっとした心の重要文化財である。 立派な神社仏閣などより大事かも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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