カテゴリ:現代短歌の曠野
土岐善麿(とき・ぜんまろ)
初対面たまたま来あはせし青年の三人ながら復員の兵 歌集「冬凪」(昭和22年・1947) 註 もともと洒脱な歌風の作者らしい、終戦直後のさらりとしたスケッチ風の一首だが、当時すでに著名な歌人だった作者の下に三々五々集まってきた、こうした復員軍人や銃後の青年の群れの中に、現代に繋がる一大結社「コスモス」を興した宮柊二氏や、前衛短歌の旗手となった塚本邦雄氏ら巨匠をはじめ、現代短歌を切り拓いていった俊英たちがいただろうことを想像すると、これはなかなか含蓄のある歌だなと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.08.16 10:46:48
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