カテゴリ:今日のつぶやき
沖縄県・尖閣諸島近海での中国漁船(「工作船」疑惑もある)衝突事件で、日本政府当局が中国の内政干渉圧力に屈服し、逮捕していた中国人船長(「工作員」? )を処分保留のまま「不当・無法に」早期釈放した顛末(てんまつ)は、多くの国民に激しい怒りの渦を巻き起こしている。
念のため付言すれば、これは歴史的にも国際法上も疑いのない日本固有の領土である尖閣諸島付近の日本領海(排他的経済水域、EEZ)への明白な侵犯と密漁、(海上保安庁巡視船への衝突による)器物損壊、(逮捕時の激しい抵抗の)公務執行妨害などの罪状の日本国内事件であり、他の国内事案と同様、国内法で厳正に処理するのが理の当然である。 日本国内で犯罪を犯した者を、お咎めなしで無罪放免にした民主党政権の判断は、相変わらずクルクルパーのルーピー(・・・懐かしい言葉だ)である。鳩山氏が総理の座を去って久しいが、「ルーピー」は脈々たる民主党の伝承文化なのだろう しかも、釈放後も依然として日中両国の政治的軋轢が収束する見通しは立たず、大きな衝撃と不安の波紋が拡がり続けるばかりだ。 中国の道理のない強圧的な恫喝は、国際的に最も許されない理不尽な行為である、国家による他国への内政干渉にほかならない。 これに屈服した「政治決着」の腰砕け外交は、歴史に残る重大な前例と禍根を残した。 ここで、歌詠みの端くれとして、あえて“文学的表現”を弄するとすれば、これは「日本人の譲れない最後の一線というべき誇りや矜持が踏み躙(にじ)られ、魂が傷つけられた事件」だった、すなわち「日本と日本人が蹂躙(じゅうりん)された」のだと、声を荒(あらら)げて私は叫びたい。 いくぶん大げさな言い方かも知れないが、これは「黒船来航」に匹敵する歴史的大事件だったと言ってもいいのではないか。 外務省幹部は、「もはや尖閣諸島周辺の司法権を放棄したも同然だ」と嘆いたという(共同通信26日)。 全くその通りであろう。今後、この海域への同種の侵犯事件が頻発することが十分予想されるが、現場の海上保安庁巡視船などは、これを従来通り粛々と取り締まれるのだろうか? 現地の海保職員や漁師たちには深刻な不安が拡がっているという。 ・・・トップがバカだと、困るのはいつも現場である。 この事態をもたらした菅民主党政権・仙石官房長官ラインの致命的な判断ミスの失態は、国民に対する大罪であり、万死に価する愚挙だったと断ぜざるを得ない。 今回の一連の経緯のあらましとしては、旧・社会党の仙石氏が「官邸主導の」イニシアチブで判断し、外交オンチの菅首相が外遊中のアメリカで追認したという構図が明らかになってきている。 今日現在、与党・民主党内部からも轟々たる非難の声が挙がっていると報じられている。 中国漁船側が体当たりしてきた前後の映像を含む、この事件の一部始終を日本側が記録したという「百聞は一見に如かず」のビデオテープも、事件発生当初からその存在が明らかにされていながら、未だに公開されていない。 これも、波及効果を過剰に怖れるヘッピリ腰の官邸の「配慮」で、公開を差し止められているのではないかという観測がもっぱらだ。何とも情けない前代未聞の弱腰政府である。 仙石氏は「大人の政治」ができる人物だという政界スズメの下馬評もかねて一部にあったが、とんでもない買いかぶりだったことが青天白日のもとに晒された。 大人どころか、まともに毛も生えていない中学生以下の未熟ぶりである。 小沢一郎氏への遠慮会釈のない対決姿勢などから、もうちっと骨のある政治家かと思っていたが、全くの見掛け倒しの腰抜け耄碌(もうろく)老人にすぎなかった。 まさに、「ペリー来航」に慌てふためき、おろおろおたおたするばかりだった徳川幕府の末期(まつご)を見るが如しである。 当時、幕府のぶざまな嘆かわしい醜態を見て、諸藩の尊皇攘夷の志士たちが立ち上がり、時代は倒幕・維新へとなだれ込んでいった。 今年の大河ドラマで現在進行形であることはご存知の通りだ。 同様に、今や鬱勃たる心ある国民の抑えがたい幻滅・怨嗟は、澎湃(ほうはい)として全国に沸き起こってきていると見える。 民主党政権、そして菅・仙石コンビじゃダメだなと、すでに誰もが見切りを付けた。 仙石氏についていえば、気の毒ながら、これで政治家としてはレイム・ダック(びっこのアヒル、死に体)だろう。一巻の終わりだ。 ただ、この事件についてポジティヴ・シンキング(積極的思考)を取るとすれば、この「奇禍」をかえって「奇貨」として、全ての日本人が苛烈な国際政治の現実に目覚めるいいチャンスだともいえよう。 冷酷にして非情な世界のパワー・バランスのリアリズムを学び、血肉とする絶好の契機である。ひと言で言い換えれば、抑止力の必然性の確認であろう。 「一衣帯水」の隣国であり、同じ漢字を用いながら、特に近代以降は歴史も考え方も全く違う中国への警戒を、われわれ日本国民は改めて銘記すべきである。 この老大国は、誤謬であることが歴史的に証明済みの共産主義思想に基づく独裁専制政治体制を今なお微塵も放棄していない。 老獪にして陰険な策動を通じて、東アジアの強権支配を執拗に追及し続けている。 これに対峙する日本は、憲法を改正して、身の丈に合った必要十分の精強な軍事力を持った、普通の国への第一歩を踏み出さねばならない。 そのためには、何よりもまず、統治能力(ガバナンス)のない無能無気力無為無策な江戸幕府のごとき菅・民主党政権を(「血祭り」という言葉は穏当さを欠くかも知れないが)打倒するところから始めなければなるまい。 ・・・なお、わたくし・くまんパパめは、怒髪天を衝く憤怒と慨嘆のあまり、ヤケ酒 の飲みすぎもありまして、若干体調を崩している体たらくであります~ 【J-CASTニュース】船長帰還で中国ネット「勝利宣言」 謝罪拒否でさらに日本非難強める/民主党対中外交の「腰砕け」 船長釈放に与党内から「集団抗議」 無能ぶり露呈 ネット8割「政権返上要求」、国技館では「売国奴」とヤジ 【夕刊フジ 27日付】 菅直人首相が無能ぶりを全世界にさらしている。沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐり、中国人船長を釈放しても、中国は「謝罪と賠償」を要求するなど強硬姿勢を変えないのだ。中国によるゼネコン「フジタ」の社員4人の身柄拘束は続き、ハイテク製品に不可欠な「レアアース」の輸入も止まったまま。事実上の責任者とされる「影の宰相」こと仙谷由人官房長官も合わせて、猛烈な批判の嵐が吹き荒れている。 「売国奴!」「辞めちまえ!」 大相撲秋場所の千秋楽だった26日夕、菅首相が優勝した横綱白鵬に総理大臣杯を手渡すために東京・両国国技館の土俵に上がると、客席からすさまじいヤジが飛んだ。その場に居合わせた宮崎県の東国原英夫知事は「公衆の面前でのこういう野次はちょっとつらい」と、自身のブログに記した。 菅首相は中国側が謝罪と賠償を求めていることに対し、「尖閣諸島は日本固有の領土だ。応じるつもりは全くない」と記者団に語ったが、その表情に輝きはなく言葉に力強さもなかった。 ライブドアの「国民は、菅政権の中国船長釈放の対応で怒っていると思う?」とのアンケートでは、80・9%(27日午後1時45分現在)という圧倒的多数が「怒って、直ちに政権返上要求」と答えている。 日本は中国にナメられている。恫喝外交に負け、「検察の判断」として中国人船長の釈放を決めた24日、官邸は「これで中国の反発は収まる」と楽観視していた。ところが、事前調整せずに一方的に譲歩したため「日本に100%の理があるのに、100対0で中国の完勝」(みんなの党の江田憲司幹事長)という屈辱的結果に。 外交では「相手が引けば押す」が常識のため、中国はさらに攻勢を強めている。建設石材や半導体といった製品でも中国から日本への輸出手続きが停滞してきたのだ。 菅首相は26日夜、仙谷氏らと今後の対応を協議したが、事態好転の妙案は浮かんでいない。 こうした中、与野党から批判が噴出している。 自民党の石原伸晃幹事長は「外交音痴で、歴史に残る大失態だ」と批判し、民主党の鳩山由紀夫前首相も「私なら事件直後、中国の温家宝首相と腹を割って話し合えた」と突き放した。民主党の有志議員72人は27日、中国人船長釈放に抗議する緊急声明を発表した。 前代未聞の弱腰外交について、永田町では仙谷氏主導で行われたとの見方が有力だ。その仙谷氏は27日の記者会見で、衝突事故で損傷を受けた海上保安庁の巡視船について「(中国側に)原状回復を請求する」と修理代を請求する強気の姿勢を見せたが、その時期については「現時点で行うか、(日中関係が)クールダウンしてから行うかは別だ」と言葉を濁した。どこまで、卑屈になれば気がすむのか。 [2010年9月27日 17時00分] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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