カテゴリ:今日のつぶやき
人気エジプト人タレントとして活躍しているフィフィが、オフィシャルブログ「All about FIFI」で、緊迫が続く故国の政治情勢について、いつものお笑いは抜きで真摯に解説している。
アラブ・中東情勢は、われわれには日頃縁遠いこともあって理解するのが難しいが、その中にあってネイティヴなエジプト人(エジプシャン)の考えが直接聞けるのは、なかなか貴重な機会だと思う。 若い世代の失業をはじめとする社会的不遇・格差・不公平など、鬱積した不満が臨海点に達した苦渋は重々理解できる。 ただ、これは「民主化運動」というより「反米運動」であるという指摘は、きわめて興味深いと同時に、ああ、やっぱりそうなのか~とも思った。 国際秩序や地域の安定の見地からいうと、かなり憂慮される事態であると、専門家は異口同音に口にする。アラブ・中東諸国の場合、それが「イスラム原理主義」や「テロリズム」と結びつく惧れがあるからだ。もしそうなるとすれば、確かに危ういなと私なども思う。 「反米運動」の大きなうねりは、今を去ること51年前、昭和35年(1960)の日本にも起こった。 日米安全保障条約(安保)への反対という形でそれは起こった。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのか、その一部は「反日」破壊活動の暴力行使にまで尖鋭化した。 その残党のような左翼的・破壊的言説の跳梁跋扈は、私の少年期から青年期を通じて、この国に支配的だったと顧みる。今では、苦虫を噛み潰して一笑に付すほかはあるまい。 公の国会答弁で、自衛隊を「暴力装置」と言ってのけた前官房長官に、久しぶりにその懐かしいおもかげのデジャヴを見たのは、私だけではなかったろう。 軽薄な一般論化は慎むべきであろうが、こうした騒擾は、近代社会が成熟していく途上で避けて通れない軋轢であり、ヘーゲル弁証法的な止揚過程の一現象であると達観すべきなのかも知れない。 ・・・などと偉そうに言いつつ、私は現代エジプトのことなど本当は何ひとつ知らないことを恥ずかしく思い、またまた苦笑いを浮かべるばかりだ。 ■ Market Hack こういう流れで中東情勢を理解すれば今おこっていることがわかる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.22 09:46:04
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