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菅首相は、けさ一番に東京電力本社に乗り込み、東電幹部らに向って「いったいどうなっているんだ」と怒鳴りつけたという(日本経済新聞 15日配信)。
国民に冷静な対応を呼びかけている張本人が、最も冷静さを欠いてオタオタしていると、各方面で揶揄されている。 相変わらず、得意技といわれるブーメラン発言の一環であろうか。 その言葉、国民は熨斗(のし)を付けて首相にお返ししたいところである。 また、「首相が東電の技術者をことあるごとに官邸に呼びつけて怒鳴るので、現場対応の邪魔になっている」と、政府関係者は嘆いているという(読売新聞 15日付朝刊)。 総理周辺からも、口を開けば東電批判の責任転嫁発言ばかりだという。 首相は、被災者の避難所の視察も希望したが、「迷惑をかける。時期尚早だ」と枝野官房長官が必死で止めたらしい。「裸の菅さま」といったところか。 ■ 菅政権の政治主導演出へのこだわり、混乱を増幅 【読売新聞 15日付朝刊】 「一体どうなっているんだ」 首相、東電幹部を叱責 【日本経済新聞 15日配信】 東北関東大震災(東日本大震災)発生から今日で5日目を迎えた。 発生当初2~3日は、まぎれもなく人智を超えた自然災害、すなわち「天災」だったといえるだろうが、日が経つにつれて「人災」の様相を濃くしてきていることは、きのうからきょう辺りのマスメディア論調の変化や多くのブロガーの指摘でも明らかになりつつある。 菅民主党政権は、中国への「配慮」で、台湾から申し出があった国際緊急援助隊の出動を拒否したと伝えられている。このような緊急時にあっても、左翼的観念形態(イデオロギー)で、平然と国民の生命財産を危殆に頻せしめている。 また、カナダ在住の信頼できるブロガーによると、カナダの緊急援助隊は日本政府からの依頼要請がなく、出動できないでいると、カナダ国内のマスメディアが批判的に伝えているという。 菅首相はいったい何をやっているのだろうか。このような当然かつ単純な決済すら出来ないのだろうか。 また、避難生活を強いられている50万人以上の被災者に対する救援が、もどかしいまでに大幅に遅れているのも、菅政権の無能無気力無為無策によるものだ。 東北地方のある避難所では、昨日丸1日分の食事が、一人当たり夕方に配給されたおにぎり1個、食パン1枚、およびお吸い物1杯だけだったという。 NHKニュースの現地リポートが伝えた。 NHKが入れるところに、なぜ救援搬送が出来ないのか、不思議に思ったほどである。 全体的な復旧・復興計画の策定も急務だが、まずは目前の避難民への当面の救援が、一分一秒を争うべき喫緊の課題だ。 税金を原資とする国費を傾注して、当面いくらでも打つ手はあるはずだ。 民主党自身も撤回含みで検討している愚策マニフェスト「子ども手当て」や「高速道路無料化」などは直ちに廃止して救援・復興に充ててはどうか。閣議決定で出来るはずだ。事実上、菅首相の一存で出来る決断である。 国難そのものの緊急事態に鑑み、国会は、野党も含めて諸手を挙げて事後承認するはずだ。法的手続き上も全く問題ない。 菅内閣・政府は、何もやっていないとまでは言わないが、その動きはいかにも迂遠で後手後手に回っている。 早く被災者への具体的な救援・支援を強力に実施すべきだ。 ボランティアも続々と現地入りしていると伝えられ頭が下がるが、彼らは決して救援の主体ではないし、大きな声では言いにくいが、阪神淡路大震災では、むしろ足手まといの邪魔になった側面があるとも指摘されている。 質・量ともに、あくまでも国・政府による救援・支援が本筋であることは言うまでもないだろう。 世界有数の規模と質を誇るわが国経済界の全面的な強力を仰げば、相当なことが出来るはずだ。 だが、民主党が日頃蔑(ないがし)ろにしてきた、官僚機構や経済界との距離の遠さや、パイプが細い冷たい関係が、こういう時にあらわに露呈している。 現在もし自民党政権であれば、こういう時には官民挙げて、黙って上手く円滑に、出来るだけのことをやっていたとも想像される。長い政権担当の実績と経験がモノを言っただろう。 やっぱり日本は自民党じゃなくちゃ~ダメじゃんと、改めて痛感させられた。 これこそが今回の事態の最大の教訓といえるかも知れない。 平時ならば、誰でも偉そうなキレイごとが言える。 鳩山前首相でさえ、夢みたいなファンタスティック・ユートピア政治理論を語っていた。 しかし、古来人間の真価は非常時においてこそ試されると言われる。 ましてや政治家においておや、である。 この非常時における菅政権の対応は、果たして合格点といえるのだろうか。 さらに注意深く監視していきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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