カテゴリ:今日のつぶやき
僕の囲碁の師匠だった地元建設会社の会長さんが昨9日に亡くなったと、その長男が来て直接聞いた。
割と最近までお会いする機会があり、この正月に年賀状も出したばかりだったので、青天の霹靂だった。 剣道の達人で、囲碁は栃木県内でも有数の腕前、プロ棋士の初段に相当するともいわれるアマチュア6段だった。あまりにも強すぎて周囲に敵はおらず、無人の荒野を行くがごとくだったので、晩年は江戸時代の歴代本因坊の研究などをしていたようだ。これはちょっとした悲喜劇だった。 西洋絵画もお好きなディレッタントで、ルーブルとかエルミタージュなどにもしょっちゅう足を運んでいたようだ。 インテリジェンスあふれる温厚な紳士で、僕はずいぶんと可愛がってもらった。 形式的ではあるが、奥様とともに僕と妻の月下氷人(仲人)もしていただいた。妻もショックを受けている。 本当にすばらしい人だった。いわば人生の師の一人であり、「忘年の交わり(年齢を超えた交友)」があった。 その長男というのも、僕とは中学・高校の同級生で、力作や問題作を連発する注目の映画監督・プロデューサーになっている。最新作もかなりの物議を醸しているようだ。世間は狭いものである。 先年亡くなられた立松和平さんといい、栃木県民というのは、一見おとなしい物腰の奥にけっこう血の気が多くてラヂカルなものを秘めていると思うが、そういった感じが、彼の描き出す激しい映像によく出ている。すごい友である。 長く親しくしていただいた方が亡くなるのは、本当につらい。心よりご冥福をお祈り申し上げる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年01月12日 12時02分28秒
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