カテゴリ:新古今夢幻
藤原定家(ふじわらのさだいえ、ていか)
駒とめて袖うちはらふかげもなし 佐野のわたりの雪のゆふぐれ 新古今和歌集 671 馬を止めて袖の雪をうち払う木蔭もない 佐野のあたりの雪の夕暮れ。 (・・・そして私は途方に暮れる。) 註 藤原定家:有職(ゆうそく)読み(貴人・才人への敬意を込めた音読み)で、「ていか」とすることが多い。 長忌寸意吉麻呂(ながのいきおきまろ)「苦しくも降り来る雨か三輪が崎 狭野(さの)のわたりに家もあらなくに」(万葉集 265)の本歌取り。 佐野:現・奈良県桜井市狭野、あるいは和歌山県新宮市・三輪崎および佐野など、諸説ある。 わたり:「辺り」説が有力だが、「渡り(渡し場)」説もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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