カテゴリ:シチュエーション・アナリシス
■ 週刊朝日 橋下市長連載打ち切り
「不適切な記述」 次号でおわび 【読売新聞 20日付朝刊】 朝日新聞出版(東京都中央区築地)は19日夜、「週刊朝日」10月26日号で始まった橋下徹大阪市長に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」について、2回目以降の掲載を打ち切ると発表した。次号で「おわび」を掲載する。 連載打ち切りの理由を巡り、河畠大四・週刊朝日編集長名で、「記事中で同和地区などに関する不適切な記述が複数あり、このまま連載の継続はできないとの最終判断に至りました。橋下市長をはじめとした関係者の皆様に、改めて深くおわび申し上げます。不適切な記述を掲載した全責任は当編集部にあり、再発防止に努めます。連載の中止で、読者の皆様にもご迷惑をおかけすることをおわびします」とのコメントを出した。 親会社の朝日新聞社は19日夜、「当社は、差別や偏見などの人権侵害をなくす報道姿勢を貫いています。当社から2008年に分社化した朝日新聞出版が編集・発行する『週刊朝日』が、連載記事の同和地区などに関する不適切な記述で橋下市長をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを深刻に受け止めています」との広報部コメントを発表した。 週刊朝日の記事はノンフィクション作家佐野真一氏が執筆したもので、「橋下の政治手法を検証するつもりはない。(中略)私が解明したいと思っているのは、橋下徹という人間そのものである」としたうえで、「そのためには橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなければならない」とし、橋下氏の実父の出身地を記載するなど、橋下氏の系譜をたどることに焦点を当てた。 これに先立ち、橋下市長は19日、市役所で記者団に、「次号の掲載内容を見ていきたい」と述べ、次号の「おわび」を踏まえて対応を決める考えを示した。朝日新聞については、「週刊朝日次号のおわびが、実質的に朝日新聞社グループとしての見解と受け止める」と語った。橋下市長はさらに19日夜、朝日新聞出版が連載記事の打ち切りと謝罪を発表したことについて、自身のツイッターに「これでノーサイド」と書き込んだ。 これまでコメントを避けていた佐野真一氏も同夜、「今回の記事は『週刊朝日』との共同作品であり、すべての対応は『週刊朝日』側に任せています。記事中で同和地区を特定したことなど、配慮を欠く部分があったことについては遺憾の意を表します」とのコメントを、朝日新聞出版を通じて発表した。[読売新聞 20日] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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