カテゴリ:芭蕉俳諧
松尾芭蕉(まつお・ばしょう) 梅が香にのつと日の出る山路かな 句集『炭俵』(元禄7年・1694) 朝の山路を歩いていると 梅の香りが漂う中に ぬうっと太陽が顔を出した。 註 梅:「むめ」の訓は中古から生じたが、「うめ」の方が古い。 のつと(のっと):ぬうっと。当時の俗語。 日の出る:文語で「日出(い)づる」などとせず、あえて口語で「出る」として(「のつと」と合わせ)「軽み」を意図した巨匠の試み。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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