カテゴリ:新古今夢幻
後鳥羽上皇(ごとばじょうこう) 桜咲く遠山鳥のしだり尾の ながながし日も飽かぬ色かな 新古今和歌集 99 桜が咲いている遠い山に棲む山鳥の枝垂り尾のように 長々しい日も飽きない花の色だなあ。 註 柿本人麻呂作に擬せられている「あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」(拾遺(しゅうい)和歌集778/小倉百人一首3)の本歌取り。 この本歌は、万葉集2802の歌の詞(ことば)書き(註)に、別案(参考)として記載されている。ただ、この歌が柿本人麻呂作であるという確証はなく、歌風から見ても現在ではほぼ否定されているが、古来、年代を経るにつれて評価が高くなっていったのは事実であろう。 なお、万葉集2802は、「思へども思ひもかねつあしひきの山鳥の尾の長きこの夜を(思っても、思いは尽きない、山鳥の尾のように長いこの夜を)」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月25日 11時57分37秒
コメント(0) | コメントを書く
[新古今夢幻] カテゴリの最新記事
|
|