カテゴリ:古今憧憬
大伴黒主(おおとものくろぬし)
春雨のふるは涙か さくら花ちるを惜しまぬ人しなければ 古今和歌集 88 春雨が降るのは(人々の)涙か。 桜の花が散るのを惜しまない人はいないのだから。 註 ふるは(降るは):降るのは。活用語連体形の準体言用法。「こと」「もの」「ところ」(また、それを略した「の」)などの体言が省略されている。古典文学には頻出。この用法は、現代語でもしばしば韻文的・懐古的(レトロスペクティヴ)な効果などを狙って「貼るはサロンパス」「思い込んだら試練の道を行くが男のど根性」などと用いられる。 (人)し:強調・整調の助辞(副助詞)。特定の意味はない。和歌で頻用される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月02日 12時29分45秒
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