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法然(ほうねん)
月かげのいたらぬ里はなけれども 眺むる人の心にぞすむ 浄土宗宗歌 月光が届かない里はないけれども まことの光はしみじみと見つめる人の心にこそ澄みわたっている。 〔尊い阿弥陀如来の慈悲は 全ての人に平等に注がれているけれども それを虚心に受け入れて 見つめる人の心にこそ住んでおられるのだ。〕 註 浄土宗宗祖・法然上人の一首。道歌(どうか、思想・宗教観念などを表現した和歌)の類いだが、一個の作品として見ても、象徴主義的な隠喩を用いた秀歌であると思う。 眺む(る):じっと見つめて物思いに耽ること。現代語「眺める」の語源だが、ニュアンスは異なる。 「すむ」は「澄む」かと思うが、「住む」が掛けてあるとも思われる。 ■ 浄土宗ウェブサイト ■ 木版画「法然上人 月かげ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月23日 06時15分53秒
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