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2024.07.26
カテゴリ：うたのおけいこ
坂本野原 熊五郎の夏
吾輩は熊五郎なり古き良き時代遅れの男なりけり おとといかきのう初めて蝉の声うるさきほどに響く大空 来週は宮まつりだね君たちの二十回目の夏の華やぎ その次の週には花火大会が鬼怒川べりで開催される 浴衣着て寝そべりたいな鬼怒川の河川敷にて見上ぐる夜空 手を引いて歩んだ娘いまはもう自立寸前 行かないでくれ 民法や環境論を論じつつ夕餉楽しむ吾子の成熟 こころみに禁治産者の認定はどうするんだと娘に問いつ 生き写しの娘の顔と対等に向き合いおればいとどおかしき 二十年子育てをして十八年ブログを書いて楽しかりけり それなりにつらかりしこと多かりし父の来し方理解している 人生はだいたい予定調和にてディテールのみに個性はあらむ 父と娘のシミュレーションの恋愛は残念ながら他者へと向かう このようにして遺伝子は引き継がれ人の代の終わりゆくこと 本望である 海がない栃木県にも青空の大海原に涙の漣 貧乏を背景とする文学の不可能性はやむを得まじよ 貧乏の情緒はすでに過去のもの革命なんてもう無理だよね ハングリー精神なんてもうないし田中角栄杳き伝説 白河に始発でラーメン食べに行く東北線に乗る目的は オリュムポス山の祭りに神々はつどいたまえどいくさ終わらず 〔後記・自註〕 なんか、結果としてなかなか悪くない出来なんじゃないかと思う。 久石譲の不朽の名曲を聴いていたら、詩の神が降りて来て 主要部分は３０分ぐらいで詠めた。 （あとで、「てにをは」や細かい字句の推敲はしたけれども。） リアル（実感）は、やっぱりプライヴァシー（プライヴェート） がいちばんだよね。ただ、セキュリティとの二律背反が 怖いところだ。ここは注意しなくてはならないけどね。 まあ、脳内にドーパミンが出まくりで、楽しかった。 生きていることは、表現すべし。 たぶん、健康にもいいよ。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2024.07.27 08:15:10
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