2021~23PF概況217位、プレサンスコーポレーション。
さて今日は 2021~23PF概況シリーズ です。 217位 3254 プレサンスコーポレーション (東S、9月優待) ◎ PF217位は、投資用ワンルームマンションが主力だったものの、最近はファミリー向けの開発・販売へ軸足を移しつつあるプレサンスコーポレーションです。 現在の株価は1955円、時価総額1354億円、PBR0.84、自己資本比率は65.7%、今期予想PER9.14、配当利回り1.9%(38円)、総合利回り2.6%(38+12.5=50.5円)で、優待は400株保有で5000円相当のVJAギフトカードです。 さてここプレサンスコーポレーションは 2019年にはPF2位の超主力 として戦っていました。ところが2019年12月に突然創業者社長だった山岸忍氏が業務上横領罪の疑いで逮捕されるという大事件が起き、株価が超暴落するという出来事がありました。 ここに大きな資金を入れていた私にとって事件を知った時の動揺は激しいものがありました。社長逮捕のIRを見たときには久しぶりに震えました。ただその当時何度考えても「これ、社長さんはお金をだまし取られてる方だし、罪状の様なリスクを取る理由が全く見当たらないし、無罪なんじゃないだろうか。」とはずっと感じていました。 とは言えリスク管理上ポートフォリオに大きな含み損を許容することが出来ず、自分は数千万円の実現損を叩き出し、「負けるのにこんなパターンもあるんやな。」と泣きながら撤退することになりました。 、、、時が流れ、 山岸社長には無罪判決 が出ました。ただ彼は自分が育てた2000億円企業を失い、プレサンスは今はオープンハウスの傘下に飲み込まれてしまいました。 そして私はプレサンスの株価暴落で2019年の投資成績に洒落にならない甚大なダメージを受けました。また確信と自信を持って大きな資金を入れた銘柄に「完全に想定外」の悪材料が降りかかってきて大敗したという事実がとても重く、その後しばらくイップス気味になりました。そしてこの「プレサンス事件」から以下のようないくつかの貴重な教訓を得ました。1. 「東証1部上場企業の社長が冤罪事件で逮捕されて株価が暴落する。」等という事は投資家が事前に想定できるリスクの限界を超えている。つまり、「マーケットではありとあらゆることが起こり得る。」ということになる。 そうである以上、やはりどんなに確信と自信がある銘柄であってもポートフォリオへの組み入れ比率には上限が必要という事になる。身を守るために、市場で生き抜くために、やはり適度な分散投資はせざるを得ない。2. 勇気を失わないことの大切さを改めて認識した。プレサンス事件後のしばらくの間、「こんなことがあるなら、個別株投資なんかもうやってられないな。」とやさぐれていたが、すぐに「いやそれは違うな。一寸先は闇でこんなにリスクの高い世界だからこそ、その恐怖の報酬として高いリターンが手に入るんだ。今回は結果として酷い目にあったけど、このゲームをしていればこんなこともある。失敗の新しいバリエーションを学べたことに感謝しよう。また再び前だけを見て、勝利に邁進していこう。」と思い直した。3. 「人は見かけが9割」と良く言われるが、この言葉の重みを改めて痛感した。プレサンスの山岸社長は元々「業界最強クラスのTHE武闘派」という印象が非常に強かったことを何度も思い返した。 、、、以下は諸事情により非公開日記へ続く。。。。 いやあ、「プレサンス事件」、本当に印象深い出来事でした。(滝汗)