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カテゴリ:碁
![]() 石の方向 上辺の厚みを背景に、心おきなく地を稼げる。黒47に白48とひねって受けたのは天頂の工夫。これに対しては、いったん黒49とふんわりけん制する。白50と受けてくれたので、そこで黒51とがっちり地を取る。 白52―。手堅い。まだこの一団が不安なようだ。そうそう急な攻めがあるとは思えないが…。いやいや、こういうところが魔婆斗の甘さか。黒53とひとつハッて、なおも白54とここを打ってきたのにはこれ以上つき合わず、黒55と右辺にまわった。ここもひとつの懸案の場である。16-五から出切られると、中央に切った白石にも活力がでてくる。 待望の守りにまわってほっとしたとたん、白56の出にドキッ―!まずかったかと思ったが、白58切りに59とツイで大丈夫。天頂はさらに60まで決めてきた。よほどここが不安だったのか。 白62と、右下に先着された。しかし、右辺を打つものだろうか。黒63と下辺にワリ打ててはほっとした意味もある。ここで天頂は64とカブせてきた。いかにも天頂らしい高圧だが、上方に黒の厚みがあるのでありがたいと思った。ただし65は疑問が残る。 ![]() <参考図1> <参考図1>の1と、こちらにヒラくべきではなかったか。白2と右下からツメるのは観音ビラキの悪形。さらに黒3ノゾキ以下でオサマってしまう。 続いて実戦白66に対し、 ![]() <参考図2> <参考図2>黒1とハネダして戦いたかった。白2切りには黒3以下気合いのフリカワリ。白6とカカエるぐらいだろうから、黒7のオサエまでキカして右下三々に入ってしまう。下辺の黒は、Aの味があるのでなんとかなりそうだ。 実戦黒67は、ひたすら忍の一字という感じだ。 続いて白は70にノビるぐらいだろうと予想していたが、ここで68と二段オサエ。これは…?スソアキをきらったのか。しかしチャンスだ。 ![]() <参考図3> <参考図3>黒1と反発してカミ取ってはどうだろう。白6とカカエたとき、やはり黒7のノゾキがきびしく、黒9と戻ったとき、白は手を抜けまい。それから黒11と三々に入れば地合いは決定的だ。下辺の黒はなかなか取れない。 どうもこの碁では、下辺ワリ打ちからの石の方向に問題があったようだ。実戦は黒69、71とアテツイで64の一子を腐らせて満足しているが、これは志が低かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.05.12 01:32:00
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