|
カテゴリ:会計・仕事
今日は久しぶりに木村剛さんのブログからのTBです。
最近は村上ファンドの投資行動の是非について、世間ではさまざまな意見が飛び交っています。 東洋経済の5月20日号でも大きく特集されていましたし、メルマガやブログでさまざまな識者が意見を述べています。 シンガポールに移転するやら、阪神電鉄どうするやらで、連日ニュースに出ていますね。 村上ファンドに関しては、僕自身の意見としては、好きではありません。 自分なりにその理由を考えてみました。 1.「株主重視」に偏重しすぎ コーポレートガバナンスを考えたときに、確かに「企業は株主のもの」という正論はあるかもしれないけど、企業には従業員や取引先など、株主以外のステークホルダーがたくさんいるわけで、それらのステークホルダーを無視した行動が目立つ。阪神電鉄はいい例で、既存の取締役を解任し、自らが経営にあたることによって企業価値が高まるとはとても思えない。 2.怒涛の売却 村上ファンドが投資することにより話題性が高まるので、投資先の企業の株価は一時的に上昇する傾向にあるが、その上昇に乗じて怒涛の売却を行っています。 東洋経済では 「寸止め買い」⇒「カラ騒ぎ」⇒「一気の売り」と評しています・ また、問題会社の経営陣を抱込むことにより、株価引下げ材料を出させて、株が下がったところを安値取得し、上昇した際に怒涛売りを行うことも東洋経済では紹介されています。 これを「経営陣抱込み」⇒「安値取得」⇒「怒涛売却」 と評しています。 これらのやり方を見ていると、結局はただのグリーンメーラーじゃんと思ってしまうのです。 (逆に言うとファンドマネージャーとしては優秀だと思います) 3.阪神タイガースのファンだから星野仙一シニアディレクターが村上ファンドとの対決姿勢を示し、「村上氏が経営参加するならSD職を辞任する」と宣言しました。 タイガースを愛する僕にとっては、そんなことが起きれば「ただの解体屋」のレッテルをベタベタと貼り付けたい気持ちになります。 結局のところ、3.の理由が一番強い気がするな(笑)。 ところで、阪急が阪神電鉄のTOBを発表しましたが、TOB価格は930円と、時価である948円(5月29日終値)よりも低い条件となりました。時価よりも低いTOB価格に違和感を覚えつつも、村上ファンドがこの提案に応じるかどうかが興味深いところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 30, 2006 12:15:59 AM
コメント(0) | コメントを書く
[会計・仕事] カテゴリの最新記事
|