2045774 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

三十路女のヤマトナデシコな日々

三十路女のヤマトナデシコな日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

遠野みなみん

遠野みなみん

Calendar

Category

Archives

2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

Valencia Orange トマソンRさん

Headline News

2011.10.16
XML
初めて(茶道の)お茶会なるものに行ってきました音符


今回のお茶会は、

「東京・和楽会」主催のお茶会で、
場所は、茶道会館(高田馬場)

住宅街の奥にひっそりと、そこだけが異空間

茶道会館

気温30度という暑さを感じさせない涼しげな空気が漂ってました~四つ葉

その敷地面積はかなりの広さで、
庭園の中にはお茶室がいくつも点在していました



今回のお茶席は5つ

和楽会茶会

 【真ノ間】薄茶席 裏千家 宗信会
 
 【龍 庵】薄茶席 表千家 睦美会
 
 【溜 庵】薄茶席 宗徧流 荻野宗香
 
 【山茶屋】薄茶席 裏千家 太田宗代
 
 【立礼席】薄茶席 裏千家 藤木宗睦


一度にいろんな流派の茶席を体験できるなんてラッキ~♪♪


この日は、待ち時間なくスムーズにお茶席を回ることができました

混んでいると、30分~1時間待ちは当たり前なんですって!



まずは、やはり裏千家から・・・・


【真ノ間】裏千家の薄茶席へ

10畳ほどの大広間でのお茶席でした


こちらのお茶席もそうでしたが、どのお茶席も
“名残の時季”ならではのしつらえとなっていたのが
とても興味深かったです


10月は、風炉が終わり炉の季節へと移る“名残の月”なのだそう



和楽会茶会


まず、初めて目にした“中置(なかおき)”というお点前

この中置は、暑い季節から寒い季節へと移行する、
秋も深まった10月頃独特のもので、
“風炉を畳の中央に据えて”行うお点前だそうです


「風炉」の季節は、左側(勝手側)の客側から遠い位置に風炉を据え、
“火を遠ざけ”お客様が少しでも涼しくなるように、

「炉」の季節は、右側(客側に近い所)に炉を切り、
“火を近づけ”お客様が少しでも暖かくなるように、

そして、「名残」の季節は、風炉を少し客側に寄せる(=中央に据える)ことで、
“火を少しだけお客様へ近づける”という、なんとも心憎い演出です


風炉から炉への移行期である10月だけのお点前となるのはそういうわけ



風炉が中央にあるので、当然、水指の位置も変わってきます

通常、風炉の右側に置きますが、
中置のお点前では、風炉の左側に水指を置きます

そのため、スペースを取らないよう、
使用する水指も“細長いもの(細水指)”に変わります


いきなり、季節限定のお点前を見ることができて、感激でした(^O^)/



さて、初めてといえば、「五行棚」も初対面


この“五行”というのは、中国の“陰陽五行”思想からきているもので、
風炉を入れたこの棚が、木・火・土・金・水(もっかどこんすい)の全てを備え
ひとつの宇宙をつくっていることから、そう呼ぶようです

 【木】:棚板
 【火】:炭
 【土】:土風炉
 【金】:釜
 【水】:お湯(釜の中)

つまり、

木・火・土・金・水を成り立たせるためには、
風炉は鉄などではなく“土風炉”でなくてはならないというわけです


なんか奥が深いですね~


五行棚は、第11代玄々斎好みの棚で、
天板・地板が焼き杉で、竹の柱が3本

3本柱はそれぞれ、
左(=勝手側)が節3つ、右(=客側)が節2つ、中央(=向こう)が節1つ
となっています


風炉の中置用に好まれたもので、
この季節ならではのお棚のようです



和楽会茶会

お軸は、「秋空、一聲雁」

軸に合わせて、お茶碗も、月と雁の絵が描かれた萩焼きの茶碗でした
(秋のお茶会は“萩焼き”が多いみたい)



和楽会茶会

お花は、籠花入れに秋の草花がたくさん生けられていました

名残の月には、花も名残ということで、
たくさんの種類の花を生けることが多いそうです



和楽会茶会

香合は、宮家から拝領したものとかで、菊の紋が入っていました



和楽会茶会

<主菓子/「里の秋」>“柿”を模したお饅頭


和楽会茶会

<茶杓・棗>秋らしいススキの蒔絵でした


茶席の人数もやや少なめだったので
お道具や床などもゆっくり拝見することができました




続いても、裏千家のお茶席【立礼】へ・・・・・・


和楽会茶会

裏千家の立礼といえば、言わずと知れた「御園棚」ですね~


やはり、こちらの席も、名残の季節らしく
様々な秋の草花が花入れに生けてありました


お軸は、「和を以て貴しと為す」

聖徳太子の17条の憲法で有名ですが、
利休四規の「和敬清寂」の「和」に通じることばですね


和楽会茶会(車軸釜)

お釜は「車軸釜」(初めて見ました!)



二閑人

二閑人の染付の水指

見えない内側まで染付がほどこされていました



和楽会茶会

棗は「春秋」

紅葉と桜の蒔絵が対に描かれていて、
正面を変えると春と秋のそれぞれに使うことができるんですね~


和楽会茶会(菓子)

お干菓子は2種




お次は、3か所目の裏千家の茶席【山茶屋】へ


こちらは、趣向を変えて、茶箱点前でした


和楽会茶会


こちらのお席の見せ場は、何といっても風炉の中(こちらも中置)

和楽会茶会(縄灰)


なんと藁灰(わらばい)ならぬ縄灰(なわばい)

稲の藁を蒸し焼きにしてじっくりと炭化させた「藁灰」は、
名残の季節に用いられることがよくあるそうですが、

縄を炭化させた「縄灰」は初めてみた~びっくり
と、同席の方々が皆一様に驚いていらっしゃいました


和楽会茶会(床飾り)

<床飾り>


和楽会茶会(主菓子)

<主菓子>栗を模したものと“ふりだし”が出ました




次はいよいよ別流派のお茶席へ音符


まずは、宗徧流の茶席【溜庵】へ

武家茶道の流れを汲んでいるというこの流派のお点前は、
やはり独特でしたね~



中柱をたてて仕切った小間の茶室でした

茶室

釣棚と風炉先窓も初めて見ました



和楽会茶会(道具)

こちらの流派では、
お道具の拝見は、盆の上に載せてするのだそう

茶杓などを直接、畳の上に置かないようにとの配慮とか



和楽会茶会(香合)

琵琶の香合もステキでした~




菓子は、どの茶席も、ほとんど「太一」さんのものでしたね




さて、最後は表千家の茶席【龍庵】へ


同じ千家でも、やはりお点前は違うんだな~と思いつつ

一番記憶に残ったのは、主菓子(笑)


大分は竹田市にある(有)川口自由堂の「荒城の月」


主菓子
<(有)川口自由堂HPより>

メレンゲで包んだような、ふわっ&もちっとした食感と
餡の甘さが、洋菓子のようで美味し~(●^o^●)


和楽会茶会(道具)

<香合>リスの蒔絵が施してあって、リスだけに形もどんぐりみたいでした

<茶杓と棗>桐?


お茶碗などのお道具も立派なものが出ていたようです
(私にはいまひとつわかりませんでしたが)




お茶会って、

お点前などお茶の基本を習った上で参加すると、
楽しさが全然違いますよね~音符


お点前や、所作、お道具など全てが勉強になります
予習であり復習であり、
席主と正客のやりとりなどは、普段のお稽古では学べません


初めてのお茶会を十二分に満喫できて、
8,000円のお茶席券で、十分に元はとったな~(笑)という感じ




今回は、せっかくのお茶会だからと着物ででかけました

お茶会って、どんな着物で行ったらいいの~???

やっぱり色無地?地味目の訪問着?
と思いながらも今回は総柄の小紋で

和楽会茶会


また、機会があったら、どんどん参加してみたいなぁと思いました







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.04.05 16:10:11
コメント(2) | コメントを書く
[茶道(お稽古・茶会)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.