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2003年11月21日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
前回の登場時の日記で「1台のコンピュータを複数台のコンピュータに見せる技術として始まったのがVMです。」と書いたからではないでしょうけど、UserModeLinux(VMの一つ)で複数のKNOPPIXを起動できるのが売りのKNOPPIXが出ました。

その画面スナップが2つアップされているのですが、(画面1画面2)

画面1の方は少々こっけいですね。KNOPPIX上で同じKNOPPIXが3つ起動されているのですが、ただそれだけの状態の画面例です。
いったい、何に使うのだろうという思いが余計に強くなってきます。機能的には面白いですが、へ~ボタンをたくさんたたいたら、それで終わってしまいそうですね。

画面2の方は、もう少しまともです。KNOPPIX上で別のKNOPPIXが3つ起動されているからなのですが、こういう状態だと、複数のKNOPPIXの機能を比較したいときには重宝しそうですね。
ただ、気になるのは、KNOPPIXのどんなバージョンでも、このようにして起動できるのだろうかということです。というのも、UserModeLinuxのカーネルは元のLinuxのカーネルをそのまま使うからです。同じバージョンのカーネルを使ったKNOPPIX同士ならともかく、それ以外のバージョンのカーネルを使ったKNOPPIXを起動しようとしたらウマくいくのでしょうか。VM上のKNOPPIXのカーネルモジュールは実際には使われず、元のKNOPPIXのカーネルモジュールが使われるのだとすると、インタフェースだけあっていれば、VM上のKNOPPIXのカーネルのバージョンが多少違っていても、何とか動作するのかも知れませんが、新たなカーネルモジュールをinsmodして使わなければならなくなったとき、カーネルのバージョンが違っていたらどうなるのでしょう。
カーネルのバージョンより、もっと問題になりそうなのはcloopのバージョン。今回の新版KNOPPIXのcloopのバージョンは1.02⇒2.00にアップしていて、ファイル形式に互換性が無いようです。2.00用のファイルを1.02のcloopで読めないのは致し方ないかもしれませんが、その逆、すなわち、1.02用のファイルを2.00のcloopでも読めないのです。つまり、上位互換さえ取られていないということ。したがって、前回のKNOPPIX(20030924-20031015)と今回(20031103-20031119)では、cloopのバージョンが違うので、そのままではマウントできないはず。
#このあたり、どうなるのか実験してみよう。

--------------

FAT32パーティション(d:、hda2)とNTFSパーティション(c:、hda1)に、以下のバージョンを入れて実験してみました。
(1)FAT32パーティション
・20031103-20031119 (KNOPPIX 3.3、kernel 2.4.22、cloop 2.00) d:KNOPPIXKNOPPIX
・20030924-20031015 (KNOPPIX 3.3、kernel 2.4.22、cloop 1.02) d:KNOPPIXKNOPPIX.20030924-20031015
・20030120-20030221 (KNOPPIX 3.1、kernel 2.4.20、cloop 0.68) d:KNOPPIXKNOPPIX.20030120-20030221
・パッケージ削除版 (KNOPPIX 3.1、kernel 2.4.20、cloop 0.68) d:KNOPPIXKDEMINI
(2)NTFSパーティション
・20031103-20031119 (KNOPPIX 3.3、kernel 2.4.20、cloop 2.00) c:KNOPPIXKNOPPIX
・パッケージ削除版 (KNOPPIX 3.1、kernel 2.4.20、cloop 0.68) c:KNOPPIXKDEMINI

ブートはもちろんFAT32パーティションの20031103-20031119版です。
ブート後、最初のVMの起動では、なぜか、パッケージ削除版は失敗するのですが、それ以外のKNOPPIXでは成功しました。
しかし、残念ながら2つ目以降のVMの起動は、どのKNOPPIXでも失敗しました。途中で、システムがハングアップしてしまい、[Alt]+[SysRq]+[S]/[U]/[B]キーも効かなくなってしまうので、そのまま、電源を切断することになりました。メモリが足りないんでしょうか。ちなみに搭載メモリは384MBです。
cloopのバージョンの違いについては、minirootの中に3つのバージョン(2.00、1.02、0.68)のcloopモジュールが入っていて、マウントするとき、新しいバージョンから順に試して最初に成功したバージョンを使用するようになっていました。
かなり古いKNOPPIX(20030120-20030221版、パッケージ削除版のベースになっているもの)でも成功するので、kernelやcloopのバージョンの違いは気にしないでもよいようです。

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ようやく、1つの使い道を見つけました。
これまで、cloopを2つマウントしてコンペアを取ることが出来なかったのですが、VM内のKNOPPIXからは、自分のファイルシステムの他に、起動もとの親のKNOPPIXのファイルシステムも見えるので、その両者をコンペアできます。
また、VM内のKNOPPIXと起動もとの親のKNOPPIXの間では、仮想的なLANが構築されているので、NFSなどを使って親のKNOPPIXから、VM内のKNOPPIXのファイルシステムにアクセスすることもできそうです。



過去のKNOPPIX関連日記一覧はこちら

KNOPPIX実験室







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最終更新日  2003年12月16日 08時06分05秒
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