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ユネスコに源氏物語の英語版「The Tale of Genji」のサイトがあり、挿絵入りで読み易く構成されていることは、jooxさんのサイトなどで紹介されていてご存知の方が多いと思います。この挿絵には、慶安3年(1650年)に刊行された絵入源氏物語の挿絵をスキャンした画像を使用しているのですが、これと同じ絵は私のサイト「源氏物語の世界 再編集版」でも使っています。もちろん、その絵は、渋谷教授のサイト「源氏物語の世界」でローマ字版の挿絵として使われていたものをダウンロードして使わせてもらっているものです。
これらのページは、ともに同じ絵を元にしているため、どれも似たような画像になっています。しかし、よく比べてみると、ユネスコの絵のほうが小さいけどきれいだなと感じた人は多いのではないでしょうか。実は、私もその一人です。 これまでは、再編集版の挿絵と渋谷教授のサイトの挿絵は全く同じものでした。しかし、ユネスコの挿絵のほうがきれいなので、ユネスコの挿絵をページごと、<iframe>タグで取り込んで差し替えることを検討していました。ところが、先日、ハードディスクを整理していたときに、意外なものを見つけました。ユネスコの挿絵とよく似たものが出てきたのです。しかも、それはユネスコの挿絵より一回り大きくて見やすいのです。 その挿絵は2001年9月頃に渋谷教授のサイトからダウンロードした挿絵でした。それまで、再編集版で使っていた挿絵は2003年2月頃に渋谷教授のサイトからダウンロードした挿絵です。 ということは、渋谷教授のサイトでは、2001年9月頃から2003年2月頃の間に挿絵のほぼ全面的な入れ替えがあり、その入れ替え後の挿絵の方が、なぜか画質が劣化しているということだと思います。 そこで、これらの挿絵を比較するためのページを作りました。 そして、このページで比較してみた結果、わたしには、ほとんどのケースで2001年9月頃の挿絵の方がきれいだと感じられたので、2003年11月26日に再編集版の挿絵をすべて2001年9月頃にダウンロードした挿絵に入れ替えました。 また、ユネスコの挿絵と、現在の再編集版の挿絵(渋谷教授のオリジナルサイトから2001年9月頃にダウンロードした挿絵)を比較してみると、この両者は同じもののように見えます。というのも、ユネスコの挿絵と現在の再編集版の挿絵は非常によく似ていて、スキャンごとに少しずつ違ってくるはずの細部の微妙な違いまで一致しているものが多いからです。 中には、この両者に明らかな違いが見られるものもあるのですが、このような場合は、現在の再編集版の挿絵の方が再スキャンして改善された新しいもののように見えます。 ユネスコのサイトの「credits」には、Imagesの欄に 「Originals: Harumasa YAMAMOTO; © University of Tokyo (Department of Japanese Literature) and Tsurumi University (Library) - Reprint: Kichobonkankoukai Press in "Picture book of the Tale of Genji" - Electronic versions: Mari NAGASE 」 と書かれています。 また、、渋谷教授のサイトの来歴には、 「2002.07.06 「ローマ字版」の挿絵を架蔵の初版本「絵入源氏物語」(慶安3年)に差替える。ただし、欠本の「空蝉」巻は貞応3年版本「絵入源氏物語」(『絵本源氏物語』日本古典文学会)によった(ver.1-3-1)。」 「1999.02.18 ローマ字版には「絵入源氏物語」より挿絵を加える。」 と書かれています。 ということは、渋谷教授のサイトでも最初はユネスコのサイトで使っていたものと同じ挿絵を使っていましたが、2002年7月に「架蔵の初版本」の絵入源氏物語を自前でスキャンしたものに入れ替えました、ということなのでしょうか。(あくまで、推測ですが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年12月07日 13時25分08秒
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