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天野 みよ子

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2008.02.15
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テーマ:詩(891)
カテゴリ:散文詩






   心の中に潜む壁

   いくつ破り捨てただろう

   張り直して 張り直して

   僕の色を確かめながら

   君には穏か過ぎるくらいがちょうどいい

   重ねすぎた糸が行き先を見失うように

   僕の素直な色に寂しさを覚えた



   大人になってみて 

   これほど寂しいとは思わなかった

   数分前の過去が鮮やかに映る



   僕は何処へ行くのだろう

   僕は何処へ行きたいのだろう

   叫びは僕の心の中だけじゃない



   君の寝息をもう少し聞いていたいけど

   心はもう次の場所にあって

   憧れの色にしがみつき

   這い蹲って砂を噛む

   そんな自分にはないモノを大事にし過ぎてしまうから

   人は傷つき 

   そして 新しい色を手にしたりする



   今だけは 破く手を止めて

   少し離れて眺めてみれば

   それが歪んで滲んでいても

   嘘じゃないなら

   心に刻んでも悪くない



   いつか想像もつかない色を手にする時が来る

   潜み続ける壁紙を

   破り捨てずに過ごせる時が来る



   その色に本気で染まれるか

   それが一番大切なんだ



    








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最終更新日  2008.06.03 15:43:23
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